イオンペットによると、新型コロナ禍により自宅でペットと過ごす時間が増えるようになってから、ペットの家族化傾向が強まっている。ペットフード協会の実態調査では2023年の犬・猫1匹当たりの支出は、19年に比べて約30%増加。散歩の時の暑さ対策グッズや、より栄養価が高い冷凍食品など、家族の一員として「人間ナイズド」された商品に注目が集まっているという。
今回のリニューアルでは、こうしたペットの家族化傾向に対応。旅行や散歩などの際に利用する人が増えているペットカートは、ペテモで初めて独立した専門売り場を新設した。日本初上陸したブランドの商品などを取りそろえ、試乗スペースも整備。同社によると、リニューアル後3日間でカート約35台が売れており、3月の売り上げ台数をすでに超えている。
需要が高まるペット用の冷凍食品も売り場を拡充。ハンバーグやスープ、ハレの日用のペット用ケーキなどを販売している。鮮度や栄養素が高い冷凍食品は飼い主からの注目度が高いという。
このほか、犬用アパレルコーナーは商品約200点を増やし充実させた。隣接する猫専門店「ネコモ幕張新都心店」も併せてリニューアル。猫を飼っていない人も立ち寄ってもらえるよう、飼育グッズだけでなく猫をモチーフにした人間用の雑貨も取りそろえた。
同社の担当者は「より専門性を向上させた。オンラインでの購入体験も増える中、来店する楽しさを感じてもらいリアル店舗の価値を感じてもらいたい」としている。