りそな銀行(東京)は、柏市のショッピングモール「セブンパークアリオ柏」内の一画に、県内17年ぶりとなる新店舗を開設した。名称は「りそな!n(in)セブンパークアリオ柏」で、金融に関する相談や情報発信に特化。
現役世代を主なターゲットに据え、買い物のついでに立ち寄れる店舗とした。人口増が続く柏市で、関心が高まる資産運用やローンの需要の取り込みを図る。
 新店舗は同モール3階に設けられ、一般的なモール内の店舗と同じく扉のない開放的な造り。広さは約120平方メートルで、書店のような雰囲気づくりをするなど「銀行らしくないオープンな店構え」(同行)にした。モール内に入る特色を生かし、休日でも対面で相談や口座開設ができる。
 同店では既存の店舗と違い、金融関連セミナーや趣味に関する講座を開催するなど、利用者の日常との近さを重視。通常の支店と違い、店舗内では現金は扱わず、貸金庫も置かない。
 資産運用やローン、相続などの相談を担当する6人が所属し、3人ほどが常駐する。人の行き来が多い商業施設内の利点を生かし、「暮らしと金融を掛け合わせたイベントをしていけたら」(同行広報担当者)という。
 5月18日に開かれた開店記念のイベントでは、さっそくコーヒーの入れ方や豆の選び方などを学ぶ教室が開かれ、NISA(少額投資非課税制度)に関する情報発信も実施した。出席した千田一弘常務執行役員は「日常の興味や困りごとなど、生活に入り込んだ金融以外のセミナーを開く。親しみやすく入りやすい空間にして、お客さまとの出会いの場をつくっていきたい」と意気込んだ。
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