東京ディズニーリゾート(TDR、浦安市)を運営するオリエンタルランド(OLC)の高橋渉社長(67)は6日、上昇が続く同園のチケット代について、物価高騰の影響を踏まえ、価格改定の可能性に言及した。「さまざまな券種の投入や季節に応じて(の変動)も検討する」と述べた。
TDRの入場料は時期や曜日によって変わる仕組みで、変動幅の調整を検討しているとみられる。
 東京ディズニーシーの新エリア「ファンタジースプリングス」の開業1周年を期に、報道陣の取材に明らかにした。
 TDRの入場料は現在、大人1人あたり7900~1万900円。時間を指定してアトラクションを楽しめる有料パス「ディズニー・プレミアアクセス」を2022年5月から始めるなど、客単価の向上に努めてきた。入園者1人当たりの売上高は1万7833円(25年3月期)と過去最高を記録。ただ、一部では価格の高騰を指摘する声も上がっていた。
 高橋社長は「チケットを急に上げるとかは考えていない」と強調。「中に入ってどう(お金を)使ってもらえるかということだと思う。パークの中で遊べる付加価値をさらに高めていきたい」とし、客単価を上げながら、来園しやすい環境の整備に取り組むとした。
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