6月定例千葉県議会の一般質問で9日、議員の質問持ち時間を示す「残時間表示器」のデジタル数字が動かなくなる不具合があり、紙を使った手動の表示器が4年ぶりに登場した。
 トラブルがあったのは、この日最初に登壇した川名康介議員=自民党=の質問中。
突然の故障発生で残り時間にずれが生じるかと思いきや、議会事務局職員がアナログ表示器を手にして〝継投〟に入り、午後まで計4人の質問時間を正確に刻んだ。
 川名議員が“紙対応”を経験するのは2021年の9月定例県議会に続き2度目。取材に自身がデジタル推進派と強調した上で「こういう時に備えてリダンダンシー(余剰)を考えておく必要があり、今回もすぐに対応してもらえた」と述べ、再びの珍事を前向きに受け止めていた。
 残時間表示器はこの日の散会後に復旧。一般質問は11日まで予定されている。
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