背筋を伸ばした立ち姿で人気になった千葉市動物公園(同市若葉区)のレッサーパンダ「風太」が5日、22歳の誕生日を迎えた。暑さ対策で空調の効いた寝室で過ごす風太に、飼育担当お手製の“バースデーケーキ”をプレゼント。
愛らしい姿は動物科学館のセレモニー会場へ生中継され、祝福に駆け付けたファンを喜ばせた。
 ケーキは、好物のリンゴやサツマイモに加え、ササや煮干しの粉、ブドウなどで「フウタ 22」などと盛り付けられた。おいしそうに頬張り始めると、会場を埋めた約250人のファンから歓声が上がった。
 飼育担当の伊藤泰志さん(60)によると、5月に3日間ほど体調を崩したが回復。現在は元気で、早朝の涼しい時間帯に屋外を散歩するなどしているという。
 我孫子市の間藤貴子さん(59)は、風太が立ち姿を見せる前からのファンだといい「全てがかわいい。いつまでも元気で、来年の誕生日も訪れたい」と笑顔で話した。
 風太は2003年に静岡市立日本平動物園で生まれ、04年に千葉市動物公園に引っ越してきた。翌05年にりりしい立ち姿がメディアで取り上げられ一躍有名に。23年10月に国内最高齢になった。
(廣田和広)
編集部おすすめ