(中瀬健太)
元号と月、日で「7」が三つ並ぶのは1995(平成7)年以来、30年ぶり。こうした特別な七夕の夜に、五感を深く満たす没入体験を提供しようと「七夕スカイランタンリリース」や、人気アーティストやDJによるライブなどさまざまな催しが用意され、月曜日の夜にもかかわらず、グランピングやコテージなど全59棟が満室となる盛況ぶりだった。
「七夕スカイランタンリリース」では、7からカウントダウンをして夜空に約130基のランタンが打ち上がった。優しい光がゆらゆらと浮かび上がり、子どもたちは「ランタンが高く飛んできれい」と大喜び。千葉市中央区から家族と宿泊に来た森下瑚子さん(6)は「ギャルになりたい」、妹の瑚埜ちゃん(2)は「アンパンマンに会いたい」と短冊に願いをしたためた。
施設内の「こもれびの森」では、キャンドルアーティスト「Peace Candle」さんが「自然との調和」をテーマに空間演出を手がけたキャンドルが並び、来場者は淡い光の中を歩いたり、ハンモックに寝そべったりして、ゆったりとしたひとときを過ごした。
スカイランタンなどを中心となって担当した一人の若手社員、板井倖志朗さん(19)は「特別な非日常体験を提供できて良かった」と喜んだ。田山歩常務取締役(37)は「あえて平日の夜に開催した試みに多くの反響がありうれしい。これからも自分たちにしかできない形で地方創生に取り組んでいきたい」と話した。
宿泊予約が満室となるなどの反響を受け、7月27日に「IMMERSIVE NIGHT」の第2弾を実施することが決まり、予約を受け付けている。大阪・関西万博の開会式に出演した歌手のMAINAMIND(マイナマインド)さんらが参加する。