大会初戦、応援席に同校OBらが多く駆けつけた。長嶋さんの写真と名言「勝つ、勝つ、勝つ」と書かれた手作りうちわで応援する女性の姿もあった。選手たちは長嶋さんを追悼する喪章をユニホームの内側に縫いつけて試合に挑んだ。
八回に中越え2点三塁打を放った斎藤慶明は、長嶋さんと同じ「4番・サード」。小学4~6年の時に佐倉市で行われた長嶋さんの野球教室に参加し、一緒に集合写真に納まったという。「すごいオーラがあるというか、存在感がすごいなと思ってずっと見ていた」と思い出を語った。
3安打で逆転の原動力となった新舘由規も野球教室に参加しており、五回に勝ち越しの右前適時打について「外の球に狙いを定め、最後まで食らいついてバットを出して気持ちで打った」。高校時代の長嶋さんがかなわなかった甲子園出場に一歩前進した。
(堅田功嗣)