決勝は、昨年の同大会決勝の時に反則負けで敗れた選手との対戦となり、果敢に攻めて有効二つを奪い優勢勝ちで快勝した。「昨年から国際大会で準優勝が続いたが、勝ちきって優勝でき、いい経験になった」と藤城選手。団体戦での優勝を含め金メダル2個を手にした。
6歳の頃、浦安市柔道協会副会長の父、靖博さん(55)の下で柔道を始め、中学3年の時に全国優勝し注目された。一本を狙う「攻めの柔道」が身上で、得意技は袖釣り込み腰。
気分転換に自身の交流サイト(SNS)で始めて昨夏から話題になったのが「お姫様のような姿」の投稿。「アイドルに憧れる柔道家」と肩書きを付けて活動し、柔道とは別のファンも増えてきた。
52キロ級には東京五輪金メダリストの阿部詩選手(25)がいるが「倒さなければならない相手」。浦安の子どもたちへのメッセージとして「自分は運動神経も悪くて最初は弱かった。でも努力さえすれば強くなれる。それを知ってほしい」と語った。
藤城選手を子どもの頃からよく知っているという内田市長は「いまはまだ通過点。さらに上を目指して頑張って」と励ました。
(小北清人)