▽3回戦(ZOZOマリン)
八千代松陰
0000010004―5
0001000000―1
長狭
 均衡を破ったのは八千代松陰の矢島陸翔の一振りだった。1-1で迎えたタイブレークの十回1死二、三塁。
振り抜いた一打は左翼手の頭を越える2点三塁打。欲しかった勝ち越し点をもたらし「投手の高橋優太が好投しているので、それに応えたかった」と頬を緩めた。
 左腕の高橋優は131球を投げ完投。四回に先制点を奪われてからは三塁を踏ませず、13奪三振。「挑戦者の気持ちで投げたことが好投につながった」。途中で足がつっても応援に駆けつけた2、3年生による声援を力に変えた。「痛みを感じる前に気持ちがのった。身体を気にせず投げることができた」と笑顔を見せた。
 昨年の同じ日、チームは専大松戸に敗戦。高橋優は「この1年やってきたことを無駄にしたくなかった。結果で応えたかった」と力を込めた。
 苦しみながらも最後は長短打3本で4点をもぎ取り、チームに勢いが付いた。
矢島は「次戦も厳しい戦いが予想されるが、スタンドの応援や仲間と一緒にしっかり勝ち進んでいきたい」。一歩ずつ甲子園に近づく。
(比嘉佑介)
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