御宿町は18日までに、町内で長年文房具店を営み、昨年9月に88歳で死去した山田榮子さんから1億2千万円を「遺贈寄付」されたと発表した。原宏町長は「故人の遺志に沿うよう活用させていただく。
心から感謝申し上げます」とコメント。町は遺族とも協議の上、最適な活用方法を今後決定するという。
 町総務課によると、山田さんは「町の子どもたちの将来や、産業の発展、高齢者福祉など、お世話になった町のために役立ててほしい」との遺言書を残しており、遺族から申し出があった。
 遺贈寄付は生前に遺言書などで意思を残せば、亡くなった後に遺産を相続人以外の団体などに寄付できる制度。町では記録が残る2010年度以降、同様の事例は初めてだという。
 先月3日に寄付を受領。これまでに町が受けた個人による遺贈寄付では不動産などを除くと最高金額だという。
(馬場秀幸)
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