施設は、鉄筋2階建てと木造平屋の校舎2棟、体育館、グラウンドからなる跡地をリノベーションした。延べ床面積約2500平方メートル、敷地面積約2万平方メートル。
教室を活用した宿泊棟は最大107人収容。大浴場、サウナ、談話室を備え、人工芝のグラウンドは少年サッカーやラクロス公式戦に対応している。今後、地元野菜の直売所が9月にオープンし、カフェ、レストランや、オートキャンプが楽しめるアウトドアエリアも順次開設される予定。
オープンを控えた18日、関係者約40人を集めて開所式が行われた。市から学校跡地の売却を受けて改修計画を進めてきた総合建設業の「新昭和」(君津市東坂田)の松田芳己社長は「三島小は146年の歴史があり、卒業生の作品や記念品も展示している。地域の記憶を未来につなげていく」とあいさつ。
運営は、新昭和と賃借契約を結んだ「ローヴァーズ」(木更津市築地)が当たる。カレン・ロバート代表は「人と地域をスポーツでつなぐ理念の下、たくさんの交流を生み、たくさんの笑顔の人たちをつくっていけるよう尽力する」と力を込めた。
サッカークラブの運営などを手がけるローヴァーズにとって、「木更津スポーツヴィレッジ」(旧木更津市立中郷小)に続く第2の合宿施設となる。
君津市内では、学校再編に伴い、旧亀山中、旧松丘小などで閉校後の利活用事業が相次いで進み、新たな地域の拠点となっている。
(岡田正弘)