自民党の豊田俊郎氏は、落選が確実な状況を受け、千葉市内の事務所に集まった同党県連幹部や支持者を前に「他の候補者に比べ、有権者のニーズに応えたSNSでの発信ができていなかった。選挙戦の途中で気付いたが、時すでに遅し。期待を裏切り申し訳ない」と述べ、深々と頭を下げた。
国土交通副大臣を務めたベテランを同党の県議らが応援。石破茂首相をはじめ森山裕幹事長ら党本部からも重鎮がたびたび応援に入り、追い上げを図ったが、与党への逆風を受け、支持層をつなぎ止められなかった。
参院選千葉選挙区で自民党候補が落選するのは、2010年以来となる。
選挙戦では、国会唯一の土地家屋調査士として土地法制に携わってきた2期12年の実績を強調。八千代市長3期の経験も踏まえ「何を言うかではなく、何をやるか」との「現場主義」の政治信条を訴えた。
豊田氏は選挙戦を振り返り「自民党への批判が全国を覆った。(公示前は手応えがあったが)SNSの発信がシャワーのように(他候補から)発信された。