千葉県教委は23日、部活動中に部員2人を退部に追い込むような行動を取るように別の部員に指導したとして、県北西部の県立高校の男性教諭(34)を減給10分の1(3カ月)の懲戒処分とした。
 県教委教職員課によると、教諭は前任校で昨年3月~5月中旬、顧問を務める運動部に所属する男子生徒らに「消えろ」などと侮辱的な発言をし、体罰を加えた。
7月中旬ごろ、被害を訴えた男子生徒2人を退部に追い込もうと、号令をかける担当から外すなど、部員としての役割を与えないよう別の部員に指示した。県教委は9月、生徒らへの侮辱的な発言について、教諭を減給処分としていた。
 今回の処分対象となった事案は今年1月、関係者から県教委に相談があり発覚。教諭は退部に追い込むような指示については「事実ではない」と否定している。
 本年度の県教委の懲戒処分は計9件となった。担当者は記者会見で「県民の信頼を裏切り申し訳ない」と謝罪。夏季休業中は教員相互の目が届きにくくなるとして、管理職が指導手法の把握に努めるよう各学校に指示した。
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