県疾病対策課によると、日本紅斑熱は山や畑に入り、病原体を保有したマダニにかまれると感染する。主な症状は発熱、発疹などで、潜伏期間は2~8日。抗菌薬で治療可能だが、治療が遅れると重症化や死亡することがある。
男性は4日に自宅で倒れ、在宅医師の診察を受けた。9日早朝、自宅で動けなくなり救急搬送され、発熱や紅斑などの症状があり入院し治療を受けたが、11日に死亡した。死亡後の検査で陽性が判明した。感染原因は不明。男性は6月末まで畑や草むらで作業をしていたという。
日本紅斑熱はダニの活動が活発になる春から秋に多く発生し、今年県内では24日時点で死亡した男性を含め15件の感染が確認されている。同課はダニが多い野山や畑では、肌の露出を少なくして防虫スプレーを使うなどするよう呼びかけている。
(小野洋)