第107回全国高校野球選手権千葉大会は27日にZOZOマリンスタジアムで行われる決勝で、市船橋と八千代松陰が対戦する。両校が決勝で顔を合わせるのは初めて。
市船橋は3年ぶり7度目、八千代松陰は27年ぶり2度目の甲子園を目指す。両チームの準決勝までの成績を基に決勝の見どころを紹介する。
◆市船橋、打線の破壊力抜群 八千代松陰、粘り強く難敵連破
 1998年の第80回記念大会で東西に別れて優勝し、甲子園に出場した2校の対戦となる。直近の公式戦対決は今春の県大会3回戦で、市船橋が9-8でサヨナラ勝ちした。
 Aシードの市船橋は、全6試合で56得点と打線の破壊力が抜群。4回戦以降は全てコールド勝利だ。3番打者の花嶋大和は今大会9四死球と勝負を避けられがちだが、打率4割超。1、2番コンビの大木陽翔と小島直大はともに打率5割を超える。強打だけでなく、犠打など小技も交える。
 投手陣は、いずれも140キロオーバーの直球を投げる川崎耕司、諸岡杜和、清水健士朗、島田侑胡の4人を擁する。5試合を継投で乗り切っており、決勝でも投手リレーが鍵を握りそうだ。
 Cシードの八千代松陰は、5回戦以降の3試合はいずれも3点差以内。
全6戦中3戦で先制されるも、その度に逆境をはね返す粘り強さが武器だ。準々決勝では0-4の七回から7点を奪い、選抜出場の千葉黎明を下した。3年5人が5打点以上を挙げ、高橋結人はチームトップの7打点。
 エース左腕の高橋優太は全6戦中5戦で先発。準決勝で習志野打線を九回途中1失点に抑えた。背番号6の3年三上拓真や、1年石倉鈴之助も好投を続け、決勝は継投のタイミングに注目だ。
(堅田功嗣、森大輔)
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