鶴岡さんは庭いじりが趣味。5年ほど前、知人から樹高約1メートルのバナナを譲り受け、南側にある庭に植えた。市農政センターに相談すると「露地栽培は無理」と言われたという。それでも、低温の影響で枯れた葉を除去するなど大事に手入れを続けてきた。
昨年、葉が大きく倒れたために切ろうとすると、長さ20センチほどの実が50~60本ほど実っていた。1週間ほど熟成させて知人らと味わうと「甘くておいしかった」。
樹高約5メートルに成長したバナナは今年も青々とした実を付けた。「日当たりがよく、北風が当たらないから」と推測する鶴岡さん。「毎夏の楽しみにしたい」と笑顔で話した。
(廣田和広)