鴨川市は情報収集を急ぐとともに、住民や観光客に注意を呼びかけている。
◆南房総、市内全域に避難指示
南房総市は津波警報を受け、市内全域に避難指示を発令した。併せて避難所を各地区に開設した。市ホームページのトップに「海や海岸から離れて」と記載し、X(旧ツイッター)でも注意を呼びかけている。
一宮町は、海岸や河口付近に避難指示を発令。防災無線やメールで注意喚起している。長生村によると、村内2園のこども園では園児らが近くの小学校の上階に避難した。
いすみ市と勝浦市、御宿町でも防災無線で海岸や河川敷に近づかないように注意を呼びかけている。高台にあるいすみ市役所玄関付近には、何人かの市民らが駆けつけた。
九十九里町もホームページやSNS、防災無線で避難を呼びかけている。富津市も高台への避難を呼びかけている。
館山市は市内沿岸部・川沿いに避難指示を出した。直ちに海や川から離れるように行政防災無線で周知している。
市原市は東京湾沿岸の姉崎、五井、八幡地区に避難指示を発令。姉崎公民館、いちはら子ども未来館 、八幡公民館に避難所を設置した。また「オリジナルメーカー海づり公園」は閉鎖し、利用者らに避難するよう指示。臨海部企業にも注意を喚起した。五井地区のマンション4階に住む女性(81)は自転車でいちはら子ども未来館に避難。「娘に心配だから避難するよう言われて来た。住んでいる場所は不安なので」と話した。
千葉県警は災害対策室を設置した。ヘリコプターで沿岸部や波の状況を確認し、情報収集にあたっている。沿岸部の各署は海の近くにいる人がいないか確認し、見つけた場合は避難を呼びかけている。