(渡辺翔太)
6千万人目の乗客はベトナム・ハノイ旅行から帰国した神山さん4人家族=東京都豊島区。父の慶多さんは「昔から利用していた。節目の客になれてうれしい」と喜んだ。長男で中学2年の直紀さんと長女の小学5年の笑璃さんは「早く帰れる」と利点を挙げた。
神山さん家族は、全日本空輸(ANA)社員から花束と記念品を贈られた後、6千万人達成を記念するロゴマークが施されたスカイライナーに乗って家路についた。
式典で同電鉄の持永秀毅・鉄道本部長は「成田空港で『第2の開港』プロジェクトが進行しており、発展に大きく貢献できるよう安全で快適なサービスを提供したい」と話した。成田国際空港会社(NAA)の片山敏宏・上席執行役員は「訪日外国人のうち2割の人の移動をスカイライナーが担っている」と同車両の重要性を強調した。
同電鉄によると、スカイライナーは初代車両が1973年に上野-成田間で運行開始。開港した78年から成田空港に乗り入れた。2010年に現行の3代目を導入。在来線で国内で最も速い時速160キロで走行し、空港から都心まで最速36分で結ぶ特色を持つ。