電話de詐欺を防いだとして、山武署(岡崎康太署長)はローソン山武横田店のアルバイト、荒井和幸さん(37)に署長感謝状を贈った。
 同署によると、荒井さんは6月25日、通話したまま来店した60代の男性客から「パソコンがウイルスに感染したのでATMでお金を下ろしてプリペイドカードを買いたい」と言われた。
通話はスピーカー状態で内容が聞こえ、通話相手から「コンビニに入りましたか?」などと指示を受けている様子から詐欺を疑った。
 レシートの裏に「警察来るので(電話を)切らないでください。話を適当に続けてください」と書いて男性に伝えて同署に通報し、詐欺被害を未然に食い止めた。荒井さんは「自分の働く店で詐欺が起きるとは思わず、(被害が)かなり広がっているんだと思った。これからもATMを長時間操作されている方などには注意して警戒したい」と話した。
 同署管内では今年に入って6件の詐欺を未然に防いでいる。岡崎署長は「引き続き(コンビニなどに)情報提供をして未然防止につなげていきたい」と力を込めた。
(増淵あかり)
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