大型商業施設襲撃を狙った不審者に対応しようと、印西市のイオンモール千葉ニュータウンで防犯訓練が行われた。従業員と印西署員ら約60人が参加。
同店では5月に催涙スプレーが噴射される事件もあった中、従業員らが真剣な表情で初動の手順などを確認した。
 訓練は、不審な男が刃物を持ってモール内に押し入る想定で実施。110番をしている間に、従業員や警備員がさすまたやショッピングカートなどを使って、不審者の動きを抑え込み、警察官の到着を待った。
 訓練後は、警察官が従業員にさすまたの使い方や護身術などを指導。「さすまたで不審者の注意を引いている間に、他の従業員が客を避難させて」「モップや買い物かごも使える」など実践的なアドバイスを行い、従業員らは、実際にさすまたを持って動き方を確認したり、手をつかまれた時の逃げ方を練習したりした。
 同店でカート整理などを担当する佐藤寛さん(72)は参加して初めてさすまたを使ったといい「勉強になった。有事の際はきょうの経験を生かし、従業員で協力したい」と話した。
(佐藤楓)
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