午前5時過ぎの日の出とともに、大原漁港に集合した一行は約3時間かけて漁業が営まれる現場を見て回り、1次産業のリアルに触れた。漁期に入った伊勢エビ漁で仕掛ける刺し網の手入れをする漁師の話を直接聞き、活気あふれる漁港での仕事に携わる関係者の働きぶりを見て回った。
民間研究施設で生物の調査員をしているという埼玉県坂戸市の男性(29)は、いすみ市内で一泊して参加。「実際にどうエビの漁をしているかなど、働いている人の声を聞けて良かった。船の上の仕事よりも漁網の手入れなどが大変なんだと知ることができた」
県立大原高校園芸系列2年の和佐間彩愛さん(17)は「地元に住んでいるが知らないことだらけだった。漁師の仕事は朝が早いのは知っていたが、具体的に何をしているかは知らなかった。新鮮な体験となった」と振り返った。
企画した同市地域おこし協力隊の担当者は「日本の食を支える漁業だが、漁師の仕事は、実際にはあまり知られていない。そんな現場を知ってもらいたかったし、そのリアルに触れて、面白い現場なんだと感じてもらえたら」と話した。
次回は9月13日午前5時15分~8時、集合は同漁港。参加無料。定員は先着順で20人。
(馬場秀幸)