千葉市は26日、千葉競輪の後継として運営してきた公営競技「250競走(PIST6)」について、開催形態を見直すため10月から来年3月まで休止すると発表した。2021年10月の開始以来、赤字が続いていた。

 市公営事業事務所によると、250競走は既存の競輪と異なり、独自の販売システムを採用。このため車券発売先が限定され、購入者が一部のファンにとどまっていたという。そこで、開催を一時休止し、公営競技の大手ポータルサイトでの販売に向けて開催形態の見直しを行う。
 休止期間中は、アマチュア選手の強化・育成のため、定期的に自転車競技大会を開催するほか、学生らへの練習機会の提供を拡充。バンク走行体験会などのイベントも開催し、ファンとの交流を継続する。
 250競走は五輪などの国際大会で行われる自転車トラック種目の「ケイリン」に準拠し、当初は年間120億円超の車券売上を目指した。しかし、23年度は約12億円にとどまっている。市担当者は「大手ポータルサイトで車券を販売できれば、多くのファンの取り込みが見込める。黒字化につなげたい」と話している。
編集部おすすめ