勤務中に職場で同僚女性の胸を触ったとして、千葉県は4日、県立病院の50代男性看護師を停職1カ月の懲戒処分とした。男性は事実関係を認め、退職の意向を示している。

 県病院局によると、男性は昨年12月、勤務中の病棟内で、30代女性看護師の胸を触った。男性は聞き取り調査に対し「指で女性の胸をつついた」とし、女性は「正面から両手で胸をもまれた」と説明している。
 今年3月、女性が病院側に被害を相談して発覚した。男性はセクハラ行為については認め、動機に関しては「分からない」と話している。今回の事案以外にセクハラ行為は確認されていない。4月に配置転換を行い、男性と女性は別の部署で勤務している。監督責任として、病院長を厳重注意とした。
 記者会見で同局の伊能敬之副病院局長は「ハラスメント行為の防止を含む法令順守の徹底を図り、勤務時間の内外を問わず、厳正な服務規律の確保に努めていく」と謝罪した。
(小野洋)
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