JICAから「ホームタウン」撤回の報告を受けた木更津市の渡辺芳邦市長は「この1カ月、本市には事実と異なる情報に基づいた不安や抗議の声が、市内外から数多く寄せられた。本日、主催者であるJICAが『アフリカ・ホームタウン構想』を撤回するとした内容について、これまでの一連の混乱・騒動を重く受け止め、本市としても了承した」とコメントを発表した。

 木更津市は、東京五輪・パラリンピックでナイジェリアのホストタウンを務め、JICAの「2024年度草の根技術協力事業」に採択されてナイジェリアを舞台に今後も野球やソフトボールを通じた人材育成を予定した。これまでのつながりの中でホームタウンの認定を受けたが、SNS上で移住や移民の受け入れといった誤情報が拡散。市役所には「治安が悪くなる」などの抗議や苦情が殺到して職員が対応に追われた。
(岡田正弘)
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