宿舎を出発した時には降っていた雨はお昼前には止み、日差しが降り注いだ。5日からは松井稼頭央臨時コーチと、秋季キャンプにも参加をした栗原嵩氏がハイパフォーマンスコーチとして合流した。

 サブロー監督のPL学園高時代の一つ上の先輩でもある松井稼頭央氏は自らノックを受け守備の実演をするなど、熱い指導を繰り返した。「先輩、来てくださいよ」とオファーし、実現した臨時コーチだった。栗原嵩氏もサブロー監督が動画でその指導法に着目し、依頼。昨年から選手たちにウエートを指導している。
 「オレ的にウエートは朝にやってもいいと思った。練習が終わった後にやることが日本では多いけど、それではヘトヘトになって体力が残っていない。体力がある最初にやるのがいいと思う」とサブロー監督。このキャンプでもメニューの最初にウエートを取り込むなどの新たな工夫を凝らした。
 新たなコーチも加わり、第2クールも活気にあふれた。ブルペンではただ投手がボールを投げるだけではなく打席に打者が立ち、ピッチャーとのタイミングを取ったり、目を慣らしたりもしていた。一つの練習にさまざまな工夫がなされ、意図がある。それがマリーンズのキャンプだ。

 「ええ一日やったな」。練習を終え、車に乗り込んだサブロー監督は満足そうな表情で一言だけ口にした。手応えある一言だった。東から少し温かい風が吹いた。春を運んでくる風。春の訪れを感じた。開幕が待ち遠しくなるような充実した一日だった。
(千葉ロッテマリーンズ広報・梶原紀章)
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