生徒数の減少により、4月に茂原市立南中と統合する市立早野中で21日、閉校式が開かれた。生徒や来賓ら約200人が出席し、1982年の開校以来、約5千人を育んだ学びやに別れを告げた。
閉校記念イベントと五郷桜まつりも同校で一緒に開かれ、多くの卒業生や地域住民に見守られながら、44年の歴史に幕が下ろされた。
 早野中は82年4月、生徒数が増加した南中から分離し、生徒547人で開校した。ピーク時の86年度に763人いた生徒数は、本年度に130人まで減少していた。
 今年3月の卒業生を含め4992人が早野中を巣立ち、在校生らは4月から約1・7キロ離れた南中に通うことになる。
 閉校式で第45期生徒会長の2年生、武宮志穏さん(14)は「ここで得たものは形を変えることなく残り続ける」と生徒を代表してあいさつ。取材に「不安もあるが、新しい生徒と一緒になるのは楽しみ」と新年度への期待をにじませた。
 同日は、PTAが中心となって閉校記念イベントを開催。教室で思い出の写真を放映し、学校の制服やジャージーを着て写真撮影できるフォトスポットを用意した。自身も早野中を卒業したPTA会長の三津間麻紀さん(52)は「母校に入れる最後のチャンス。懐かしんでもらえたら」と来場者を迎え入れた。
 早野中の第1期入学生で、新入生代表であいさつしたという渡部智之さん(56)は「当時の式は五郷小の体育館でやった。何もなく木も小さくて、みんなで学校づくりをした」と思い出を振り返った。

 例年は五郷福祉センターで催される五郷桜まつりは今年、学校側の依頼で閉校式に合わせて早野中で行われた。吉川明夫校長(57)は「地域の方と皆さんで学校を閉じられたら」と願い、同校を支えてくれた多くの関係者に感謝した。
(武内博志)
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