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飯豊まりえ主演で生粋のひねくれ女子を描く「ひねくれ女のボッチ飯」が2021年7月1日深夜1時よりスタート。(Paraviで独占先行配信中)
飯豊まりえが生粋のひねくれ主人公として、誰とも繋がらない孤独の食事「ボッチ飯」を食らう物語で、既に好評を得ている。
cinemas PLUSでは毎話公式ライターが感想を記しているが、本記事ではそれらの記事を集約。1記事で全話の感想を読むことができる。
・第2話ストーリー&レビュー
・第3話ストーリー&レビュー
・第4話ストーリー&レビュー
・第5話ストーリー&レビュー
・第6話ストーリー&レビュー
・第7話ストーリー&レビュー
・第8話ストーリー&レビュー
・「ひねくれ女のボッチ飯」作品情報
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人づきあいが苦手で友達もおらず、なんとなく日々を過ごす、ひねくれ女の川本つぐみ(飯豊まりえ)は、「ホワイトホース」という名のインスタグラムのアカウントに出会う。
顔も名前もわからないが、よくある料理なのに妙に魅力的な食事の写真と、自分と似ている理不尽な境遇が綴られた投稿に魅力を感じ、「ホワイトホース」を自分の「白馬の王子様」だと信じる。王子と同じものを食べるために、ボッチ飯をするつぐみは、それが日々の楽しみになっていく。王子もまた、つぐみから来る唯一の「いいね」が楽しみになり...。
スマホを見、田んぼに向かって「私の7か月を返せ~!」と叫ぶ女。
このお話の主人公、川本つぐみ(飯豊まりえ)である。
ひねくれ女ってなかなかのタイトルだなと思っていたが、これがまあかなりのひねくれっぷりだ。コンビニでアルバイトしている彼女の心の声のひねくれていること。コンビニのレジのお会計中にイチャつくカップルに「家でやれよ」は同意だが……。
レジのお会計中にスマホでいいお店を見つけてかごに入れた商品全キャンセルするカップル、二度とこないでほしい。ちなみにカップルの男、よく見たらルパンレンジャーでルパンブルーをやっていた濱正悟だった。
つぐみ、バイトの控室でもひねくれている。同僚の岡林(片桐はいり)にかわいいんだからと言われても「どこが」と心の中で言ってしまう。
映画『暗黒女子』では生徒の憧れの的を演じていた飯豊まりえ。誰もがうらやむカースト上位も、つぐみのような究極の陰キャも、どちらもハマっていてすごい。
実はつぐみ、しばらく彼氏に連絡を無視されていた。そんな彼氏が女と一緒にいるところをSNSに投稿しており、思わず電話をかけてしまう。心の声ではあんなに強気だったのに、いざ彼氏に電話するとものすごく下手に出るつぐみ。投稿のことを怒りもせず、女のことを追及もせず、「今度連れて行ってね」と言うのが精一杯。
彼氏は「見てわかるだろ、お前よりランクの高い女と付き合ってるの。あの投稿は俺の最後通告」
何だこの男ありえなすぎるだろ、ランクってお前はどんだけのランクなんだ、こんな奴とはさっさと別れてしまえ。
冒頭の叫びはこれと繋がっていたのだ。叫んだあとおもむろにカバンから出した2リットルペットボトルの水を直飲みするつぐみ。それ持ち歩いてんのかい。
岡林に「そんな男はさっさとフォロー外しな、他に白馬の王子様が現れるかも」と言われて鼻で笑うつぐみだが、とあるSNSの投稿が目に入る。
いまいちいけてない食べ物の写真につけられた超長文のポエムのようなテキスト。同じように誰かに裏切られて捨てられたらしい心情をつづったそのポエムは、今のつぐみの心境とリンクしていて惹かれてしまう。
アカウント名が「ホワイトホース」だったことから白馬の王子様の話を思い出し、ポエムはかなりいい声で脳内再生される。この声を担当しているのが、アニメ「鬼滅の刃」我妻善逸役などで活躍している下野紘。個人的に善逸が一番好きな筆者、テンションが上がる。下野さんの声がお好きな方は、この声を聴くためだけにでも観る価値があると思う。
ホワイトホースが載せていたカツカレーを求め、中華料理店におもむくつぐみ。酒臭いおじさんが出入りする店、女性一人で入るのは勇気がいったが、ホワイトホースが投稿したメニューをどうしても食べたかったつぐみは、意を決して乗り込む。
ちなみにつぐみ、お店に入っても他の客に向ける視線が意地悪だ。部下に遠慮せずもっと頼めと言っている上司に「とか言いつつ、内心追加がなくてほっとしてんじゃね?」と心の中で毒づく。ひねくれてんな~。
だがそんな一方、ホワイトホースの投稿を見て素直に同じものを頼み「シンクロ完了。川本つぐみ、王子と一つになれました」と思ってるあたり、なかなかかわいいとも言える。
食事シーンが抜群にいい。ものすごい大きさのカツカレーのカツ、挙げている瞬間から美味しそうだ。カレーを食べていつもと全然違う! と驚く。サラダには心の中で「考えが浅すぎる。隠し味のリンゴが丸見え」などと文句を言うが、食べるとさらなる隠し味、ナッツが。これにはつぐみも侮れないと感心。
食べながら王子(ホワイトホース)の投稿を見直し、彼の物語を妄想して感動するつぐみ。ひねくれ女は妄想族でもあるようだ。よく見ると焼餃子も写っているのに気づき、まさかの追加注文。「カレーと餃子なんて絶対合わない」と言ってたのに食べたら美味しくてまた感動。
ちなみにつぐみが王子の投稿を読み返したり思い出したりするたびに下野さんの声が登場します。眼福の耳バージョン。
ホワイトホースの投稿をしているのはとある会社のしがない営業マン、白石(柄本時生)だった。7か月もかけて接待し、契約を約束してもらえたのに「やっぱりお付き合いのある他社にお願いすることにした、御社に不満があるわけじゃない」と言われ断られてしまう。上司には「ふざけるな、いくらかけたと思ってるんだ。お前には覇気がないんだよ」と怒鳴られる。
そのまま書くのはどうかと思い、仕事であった悲しい出来事を恋愛に置き換えて投稿していたのだった。白馬の王子とはかけ離れた人物だったが、彼もまた、つぐみからのフォローや「いいね」に勇気をもらっていたのだ。
SNSを通じてお互い勇気をもらったつぐみと白石。
これから始まるストーリーが、また次はどんなメニューに出会えるのか楽しみだ!
※この記事は「ひねくれ女のボッチ飯」の各話を1つにまとめたものです。
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必ず連絡すると言ったのに、二度と連絡をくれなかった元同僚、小西加奈子(花音)。彼女と偶然再会したつぐみ(飯豊まりえ)は暗い気持ちに。そんな時、「僕は透明人間になった」というホワイトホースのインスタに共感を覚え、投稿されていた店へ向かう。しかしそこは女子には入りづらすぎる大衆食堂だった。
最初は戸惑うも、しょうが焼きの甘辛だれの美味しさに、つぐみはホワイトホースへの想いを強くする…
バイト先のコンビニで、客に話しかけられるつぐみ(飯豊まりえ)。
「川本さんだよね」「LINE交換しようよ」「必ず連絡するから」
相手はどうやら前の職場の同僚らしい。
矢継ぎ早に話しかけてくる彼女に対して、反応が薄い。
つぐみの過去が少しだけ姿を見せた回だった。
以前は普通に会社員として働いていたらしい。そこを辞めてコンビニで働くようになるまで、どんなことがあったのだろう。
連絡先の交換を提案する彼女に「勤務中なので」とつれない返事をするつぐみ。「今お客さんいないしいいよ」という店長(ダンディ坂野)だったが、頑なに「いいです」と言い続け、ついには声を荒げる。
つぐみがここまでの態度を取るのには理由があった。
実は以前もこの女性はつぐみに声をかけてきた。友達が会社でグラフィックデザインができる人を探してる、必ず連絡するから、と連絡先を交換したが連絡してこなかったのだ。
友達がいないつぐみには、彼女の言葉は内心うれしかったのかもしれない。なのに連絡してこなかったのは、つぐみからしたら大きなショックだったのだ。それは同じように連絡先を交換しようと言われても拒否するよな。もう交換してるし。以前同じことを言ったなんて全く覚えてないことにもびっくりだ。
「誰も見ていない。存在してないも同然」
自分をそう表現するつぐみ。あまりにつらい。
そんなつぐみを救ったのは、またしても王子(ホワイトホース)の投稿だった。今回も下野紘、声がいい。
「僕は透明人間だ」から始まる投稿は、またもつぐみの気持ちとリンクしていた。
今回王子が投稿していたのは、大衆食堂の生姜焼き。
待っている間、またも店や周りの客をちょっと意地悪な目で見るつぐみ。
一方で「みなさんご家族?じゃあ私はこの家のお荷物ニート娘か」と自虐にはしる。
さらに運ばれてきた生姜焼きを見て「豚の存在感、それに比べてちっぽけな私。透明人間」と自嘲気味に心の中でつぶやくつぐみ、どうした。
王子も絶賛していた甘辛ダレに感動しつつ「人生も甘辛ダレだったらいいんだけど。好きな仕事はできない、好きな男には捨てられる。ほんと激辛」とうなだれる。
「王子のインスタのキャベツ、ソースかかってたな」と思い出して食べ、ソースと生姜焼きのタレが混ざってる、ごはんと一緒に食べるとうまい! と目を閉じてうなる。こういう通な食べ方、いろいろ知れるんだろうか。楽しみだ。水を飲んで声が出てしまい店中の視線を浴びるが「私は今、確かにここに存在している」とポジティブに。
インスタ投稿の主・白石(柄本時生)は、真っ暗なオフィスで一人きり、ブラックコーヒーで乾杯していた。営業先の会社に新商品のカタログを持っていき「何かありましたら白石さんに必ず連絡します」と言われて喜ぶも、言い忘れたことを思い出して戻ると今渡した資料をごみ箱に捨てる瞬間を見てしまったのだ。
つぐみのいいねで「でも、つぐみさんは見てくれている」と勇気をもらうのだった。
次回はどうやらつぐみ、クレーマーに絡まれるようだ。どんなうまい料理に出会えるのかも楽しみだ!
※この記事は「ひねくれ女のボッチ飯」の各話を1つにまとめたものです。
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バイト先で理不尽なクレーマーたちに絡まれたつぐみ(飯豊まりえ)。同じ頃、ホワイトホースこと白馬の王子(柄本時生)も理不尽な思いをインスタに吐露していた。王子を癒やしたのは、つくねやモツ煮込みなどの赤提灯メニュー。居酒屋にトラウマがあるつぐみは躊躇するが、思い切って訪れるのだった。
果たしてつぐみは無事にトラウマを乗り越え、一人飲みデビューを果たせるのか?
くう~! 居酒屋行きてえ~!! という気持ちになった。
コンビニバイトで相次ぐクレーマー対応をするつぐみ(飯豊まりえ)。酒類購入の年齢確認にキレるおっさん、メーカー品のクッキーが前より小さくなったというおばさん(知らんがな)、お弁当の中のサラダをあっためるなとキレる鳥居みゆき。
いや、もう鳥居みゆきのインパクトとマスクしか頭に(目に)入ってこない。どこに売ってるんだ、そのマスク。でもとっても正しい鳥居みゆきの使い方な気もする。
店長(ゲッツ板谷)に助けを求めて目線を送ると、あからさまに聞こえないふりしてるし。何のための店長……!
更衣室で同僚・岡林(片桐はいり)に「聞き流せばいいのよ、そよ風みたいに」と言われ心の中で「あんな嵐みたいなそよ風ないだろう」と入れたツッコミ、ごもっとも。いろいろ落ち着いたら居酒屋に飲みにでも行こうと言われ、会社勤めしていた時期を思い出す。
新人の頃、上司に居酒屋に連れていかれ、お酒苦手なのに無理して飲んでつぶれた苦い思い出。二度と行くもんか、帰ってゲームしようと思っていたら「どうせ帰ってゲームするんでしょ」と当てられドキッとする。岡林、無責任なんだか親切なんだかわからないけど、結構するどいんだよな。
そしてちょうどよく更新された王子のインスタ。相変わらず長文ポエム、相変わらずいい下野紘の声。だが「今宵は居酒屋を禁じ得ない」と突然の居酒屋につぐみも視聴者もツッコミを禁じ得ない。
王子の行っていた居酒屋を一人訪れるが、一人客はカウンターに案内される決まり。人と話すのが大の苦手なつぐみは大緊張。注文だけで脇汗を大量にかく。だんごのタレ塩を聞かれて「どうしよう」と言ったら「塩で!」と言われてしまう(どうしようが塩に聞こえたらしい)。
お酒が運ばれてくると、自分のペースで飲めるっていいなあと一人居酒屋のよさを早速見つけた様子。
運ばれてきたポテトサラダと肉団子、おいしそう……! 食べる前まで肉団子の塩に難色を示していたつぐみだが、食べたら塩で正解かも、とまんざらでもない。
ネギに巻かれる炙りレバー、たまらんな……。このドラマ、ごはんの映し方が本当に素晴らしい。一人で食べているから相手の目を気にする必要がない、オーバーなリアクションするタイプでもないつぐみのリアクション、とても信頼できる。
食べすすめるとともにつぐみの心も柔らかくなっていく。もくもくと黙って食べていたカップルが手をつないで帰っていくのを見て「仲良しじゃん! うらやましいじゃん!」とテンションが上がっている。1話のつぐみだったら悪態をつきそうだ。店を出るころにはクレーマーのことなど気にならなくなり、王子のことを気遣う心の余裕も出てきた。
王子の中の人・白石(柄本時生)は、今日もさまざまな対応に追われて居残りしていた。同僚によると全部本人のミスらしいが、自分のテンションを挙げるためにこの状況を「理不尽」と書いていた。つぐみからのいいねをもらって喜びやる気を出す白石。会ったことはないが、お互いがお互いに励まされているのだった。
ああ、この状況になってなかなか行けてないけど、居酒屋行きたいなあ……。
ポテサラ、肉団子、もつ煮込み、ぜんぶ食べたい。居酒屋で飲むお酒ってなんであんなに美味しいんだろう。
ちょっとセンチメンタルになってしまったが、未来の楽しみがまた増えた。
この作品を今あえてつくって放送する制作陣のメッセージをかみしめたい。
いろんなおいしさに出会う喜び、また味わいたい。
※この記事は「ひねくれ女のボッチ飯」の各話を1つにまとめたものです。
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つぐみ(飯豊まりえ)の毎日は、バイトと家の往復だ。ぐるぐると小さな世界を回り続ける刺激のない毎日に少々うんざり。そんな時、ホワイトホースのインスタにお洒落なピザの写真がアップされた!迷うことなくそのイタリアンへ向かうが貸切で入れず、テイクアウトすることに。公園で独りランチを堪能していると、その時、マッチョなイケメン男子(オカダ・カズチカ)が…!
毎回出てくるごはんが美味しそうで身もだえるこのドラマだが、今回うれしいのはコロナ禍(2021年7月現在)の今でも再現できそうな点。テイクアウトならお家でもたのしめるし安心だ(つぐみみたいに外で食べるのも気持ちよさそうだけど……!)。
今回は嫌な出来事が起こるわけではなく、退屈な毎日の繰り返しにちょっぴり辟易するつぐみ。毎度おなじみの同僚・岡林(片桐はいり)に「ずっと同じところをグルグルしまわってても、何も変わらないよ」とまたドキッとすることを言われる。バイトを少し早く上がらせてもらえることになり、ちょうど王子がインスタにアップしたイタリアンに行くことにする。
いつも通りの写真のセンスのなさと長文に安心するつぐみだが、突然安っぽいJ-POP風(つぐみ談)になる唐突さには少々つっこむ。これ、ナレーションの下野紘さんは実際歌っていてお疲れさまです……! と思った。
たどり着いたイタリアンはよりによって貸し切りで入れず。がっかりするつぐみだが、テイクアウトメニューがあることに気づく。できるまで店内で待つか聞かれて小刻みに首を横に振るつぐみ、小動物みたいでかわいい。とことん陰キャなんだな……。外で待つことにしたものの行くところもなく、家政婦は見たよろしくのぞき見している。
テイクアウトしたイタリアン、すごく美味しそう。
釜揚げしらすのピッツァとイカ墨のライスコロッケ。もう、調理の様子からして美味しそうすぎる~。しらすのピザって好んで食べないけれど、今回出てくるピザにはチーズもしらすも葉っぱもふんだんに乗っている「ルックスもいいのに味もいいって何? 完璧すぎてムカつく~!」と言いながらうれしそうに食べるつぐみ。
「チーズってずるいな~!」わかる。
噛むごとに違う味がするピザ、食べたいな~!
イカ墨のライスコロッケは食べたことがないな。
ひと口食べた中身を「真っ黒こげの失敗作みたい」と思うが、味はすごくよさそうだ。「これは私のテリトリーにはない味だ」すごく気になる。
付け合わせのタタミイワシのカリッとしたフライ? も食感がよさそうだ。
同じ公園にいるカップルが自分を見ているのに気づき、ひねくれが出るつぐみ。脳内で勝手に再現したカップルの会話にうけた。
外で食べることで、子どものとき父親と一緒に登った山の山頂で食べたおにぎりのおいしさをも思い出す。食事にはストーリーがあるんだな。
つぐみ、陰キャすぎて近づいてきた警備員(オカダ・カズチカ)を見て「いきなり告られる?」とキョドっている。実際は口にソースがついていることを教えてくれただけだったのだが……。
一方王子の中の人・白石(柄本時生)は、同僚が契約を取る中、同じ企業に何度も訪問していることから上司に嫌味を言われていた。だが、つぐみからのいいねに気づいた直後に珍しく契約が取れる。
「つぐみさんて幸運の女神だ」
王子扱いするつぐみと結構合いそうだ。
また視聴者はひそかに気になっていたかもしれない、2人のアカウント名に共通して入っている0515という数字。気づいた白石は「つぐみさんは運命の人なのかもしれない」と言う。ロマンチストだな!
次回はどんな美味しいものが出てくるのか、楽しみだ!
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--{第5話ストーリー&レビュー}--
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嘘が苦手な川本つぐみ(飯豊まりえ)、バイト先のコンビニで客の新沼聡子(鈴木亜美)に正直に喋り過ぎて失敗してしまう。店長の三好哲也(ダンディ坂野)が取り繕うも、聡子は帰ってしまう。バイトの先輩岡林早苗(片桐はいり)に「嘘も必要」と諭されるも、納得できない。
そんな時、ホワイトホースこと白馬の王子のインスタが更新された!
「ビューティフルライ」というポエムとともにアップされたのは、見たことのない魅力的なタイ料理。夜道、つぐみはその店に導かれていく。つぐみは、大人の階段を一歩上がっていくように、店への階段を上がっていく…。
嘘がつけないつぐみ(飯豊まりえ)。バイトするコンビニで客にレジ横にある商品がおいしいか聞かれたが、食べたことがなかったため「わかりません」と答え、気を悪くさせてしまう。
店長(ゲッツ板谷)や同僚(片桐はいり)に、彼らは背中を押してほしいだけだし、嘘でも適度に説明したほうがお客さんもうれしいよと諭される。だが「嘘はつきたくない」と納得がいかないつぐみ。
これはどちらの言い分もわかるな……。筆者、学生時代某ファーストフード店でアルバイトしていたけど、「お客様に聞かれたとき説明できないでしょ」ということで新作をちょっとずつもらったりしたことがあった。でも食べてないのに「美味しいですよ」なんていうのは不誠実で気が引けるのもわかる。つぐみは馬鹿正直で損をするタイプなのかもしれない。その不器用さが愛おしい。
ちなみに大福について聞いてきたお客さん、鈴木亜美だ。アミーゴこんなところに……! アサヤン世代なのでちょっと胸熱である。
またもや王子の投稿が気持ちとリンク、嘘について書かれている。誰かを幸せにする美しい嘘をビューティフルライと名付けたい、という王子。「王子もそっち派か」とちょっとがっかりするつぐみ。「美しい嘘の国、タイ」と続ける王子に「タイって嘘の国なの!?」と困惑する。
たどり着いたのはタイ料理屋。タイ語が飛び交う様子にビビったが、日本人だとわかると日本語で話しかけてくるお母さん。つぐみが見せた王子のインスタ投稿を見て「カオソイとタピオカクレープね」と言われるが、メニューにあるカオソイを見ると王子が頼んだものとは見た目がぜんぜん違う。
つぐみが頼んだもの以外の調理風景も流れ、食欲をそそる。
やってきたカオソイは、王子が頼んだものと同じ見た目だった。「メニューの写真と実物が違うから嘘なのか!」と思うつぐみ。
飾られたパリパリの麺も通常の麺も美味しそうだ。濃厚なスープも想像できて、アジアンヌードル食べたい!!! という気持ちになった。
4種の調味料を同じ店にいる現地の人っぽい男女と同じ量を入れてしまったのにはあせった(たぶん許容できる辛さが違いそう)。だが、本当は苦手なパクチーも、辛いのも美味しいから平気になっちゃうの、辛いの苦手なのに美味しいアジアン料理店でラクサやグリーンカレーのフォーを食べられるようになった経験があるのでわかる。謎に元気になれる感じがするよね。ああ、今すぐ私もタイ料理食べたい。
近くにいたタイ人の男女、タイ語がわからないのでいちゃついてるんだと思ったつぐみ。前と違って人の幸せを見てなんだか嬉しそうだが、実際は先月5万借りた兄が妹にちょっとしたプレゼントをしてさらに3万借りようとし険悪な雰囲気になっていたのだった。これもまた知らぬが仏、ビューティフルライか。
ちなみに、はじめマスクで気づかなかったがタイ料理屋のお母さん、渡辺満里奈だった。
ホワイトホースの中の人、白石(柄本時生)は、何でも正直に言ってしまうため上司に怒られていた。同僚女子に「何でも正直に言うからですよ。多少の嘘は必要です、化粧みたいなもんですよ」と言われて今回の投稿をしたのだった。
不器用なつぐみと白石にちょっと共感してしまう。二人がもっと生きやすくなったらいいなと願うばかりだ。
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--{第6話ストーリー&レビュー}--
放送週に追記します。
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--{第7話ストーリー&レビュー}--
放送週に追記します。
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--{第8話ストーリー&レビュー}--
放送週に追記します。
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(文:シネマズ編集部)
飯豊が演じるのは、人づきあいが苦手で友達もいない、ひねくれ女の川本つぐみ。連続テレビ小説「まれ」、「君と世界が終わる日に」等、話題作に出演し、映画「いなくなれ、群青」(2019)ではヒロインを務め近年幅広い役に挑戦し、頭角を現している彼女が、本作では一体どのように、ひねくれ女・つぐみを演じるのか、こうご期待です!
相手役には、どの作品でも異質な存在感を放つ実力派俳優、柄本時生。
柄本が演じるのは、「ホワイトホース」というアカウント名でインスタグラムにて食事の写真を投稿する男・白石一馬。「わたし、定時で帰ります。」(2019)、映画「バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~」(2021)、舞台「泣くロミオと怒るジュリエット」(2020)など、舞台から映画まで数多くの作品に出演している柄本が、飯豊演じる川本つぐみの白馬の王子様に?!
主演の飯豊とは、「誘拐法廷~セブンデイズ~」(2018年)以来、2年ぶりの共演となります。
テレ東らしい、どうしても食べたくなってしまうグルメ映像と、二人のすれ違い恋愛コメディを、お楽しみに!
出演:飯豊まりえ/柄本時生/片桐はいり/ダンディ坂野
監督:西川達郎/たかせしゅうほう/北尾賢人/佐々木豪
脚本:たかせしゅうほう/田口佳宏
プロデューサー:川村庄子(テレビ東京)/吉見健士(共同テレビ)/菊池武博(共同テレビ)
音楽:岩本裕司/宮上啓仁
製作著作:テレビ東京
制作協力:共同テレビ
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飯豊まりえ主演で生粋のひねくれ女子を描く「ひねくれ女のボッチ飯」が2021年7月1日深夜1時よりスタート。(Paraviで独占先行配信中)
飯豊まりえが生粋のひねくれ主人公として、誰とも繋がらない孤独の食事「ボッチ飯」を食らう物語で、既に好評を得ている。
cinemas PLUSでは毎話公式ライターが感想を記しているが、本記事ではそれらの記事を集約。1記事で全話の感想を読むことができる。
もくじ
・第1話ストーリー&レビュー・第2話ストーリー&レビュー
・第3話ストーリー&レビュー
・第4話ストーリー&レビュー
・第5話ストーリー&レビュー
・第6話ストーリー&レビュー
・第7話ストーリー&レビュー
・第8話ストーリー&レビュー
・「ひねくれ女のボッチ飯」作品情報
第1話ストーリー&レビュー
第1話のストーリー
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人づきあいが苦手で友達もおらず、なんとなく日々を過ごす、ひねくれ女の川本つぐみ(飯豊まりえ)は、「ホワイトホース」という名のインスタグラムのアカウントに出会う。
顔も名前もわからないが、よくある料理なのに妙に魅力的な食事の写真と、自分と似ている理不尽な境遇が綴られた投稿に魅力を感じ、「ホワイトホース」を自分の「白馬の王子様」だと信じる。王子と同じものを食べるために、ボッチ飯をするつぐみは、それが日々の楽しみになっていく。王子もまた、つぐみから来る唯一の「いいね」が楽しみになり...。
第1話レビュー

スマホを見、田んぼに向かって「私の7か月を返せ~!」と叫ぶ女。
このお話の主人公、川本つぐみ(飯豊まりえ)である。
ひねくれ女ってなかなかのタイトルだなと思っていたが、これがまあかなりのひねくれっぷりだ。コンビニでアルバイトしている彼女の心の声のひねくれていること。コンビニのレジのお会計中にイチャつくカップルに「家でやれよ」は同意だが……。
レジのお会計中にスマホでいいお店を見つけてかごに入れた商品全キャンセルするカップル、二度とこないでほしい。ちなみにカップルの男、よく見たらルパンレンジャーでルパンブルーをやっていた濱正悟だった。
つぐみ、バイトの控室でもひねくれている。同僚の岡林(片桐はいり)にかわいいんだからと言われても「どこが」と心の中で言ってしまう。
映画『暗黒女子』では生徒の憧れの的を演じていた飯豊まりえ。誰もがうらやむカースト上位も、つぐみのような究極の陰キャも、どちらもハマっていてすごい。
実はつぐみ、しばらく彼氏に連絡を無視されていた。そんな彼氏が女と一緒にいるところをSNSに投稿しており、思わず電話をかけてしまう。心の声ではあんなに強気だったのに、いざ彼氏に電話するとものすごく下手に出るつぐみ。投稿のことを怒りもせず、女のことを追及もせず、「今度連れて行ってね」と言うのが精一杯。
彼氏は「見てわかるだろ、お前よりランクの高い女と付き合ってるの。あの投稿は俺の最後通告」
何だこの男ありえなすぎるだろ、ランクってお前はどんだけのランクなんだ、こんな奴とはさっさと別れてしまえ。
冒頭の叫びはこれと繋がっていたのだ。叫んだあとおもむろにカバンから出した2リットルペットボトルの水を直飲みするつぐみ。それ持ち歩いてんのかい。
岡林に「そんな男はさっさとフォロー外しな、他に白馬の王子様が現れるかも」と言われて鼻で笑うつぐみだが、とあるSNSの投稿が目に入る。
いまいちいけてない食べ物の写真につけられた超長文のポエムのようなテキスト。同じように誰かに裏切られて捨てられたらしい心情をつづったそのポエムは、今のつぐみの心境とリンクしていて惹かれてしまう。
アカウント名が「ホワイトホース」だったことから白馬の王子様の話を思い出し、ポエムはかなりいい声で脳内再生される。この声を担当しているのが、アニメ「鬼滅の刃」我妻善逸役などで活躍している下野紘。個人的に善逸が一番好きな筆者、テンションが上がる。下野さんの声がお好きな方は、この声を聴くためだけにでも観る価値があると思う。
ホワイトホースが載せていたカツカレーを求め、中華料理店におもむくつぐみ。酒臭いおじさんが出入りする店、女性一人で入るのは勇気がいったが、ホワイトホースが投稿したメニューをどうしても食べたかったつぐみは、意を決して乗り込む。
ちなみにつぐみ、お店に入っても他の客に向ける視線が意地悪だ。部下に遠慮せずもっと頼めと言っている上司に「とか言いつつ、内心追加がなくてほっとしてんじゃね?」と心の中で毒づく。ひねくれてんな~。
だがそんな一方、ホワイトホースの投稿を見て素直に同じものを頼み「シンクロ完了。川本つぐみ、王子と一つになれました」と思ってるあたり、なかなかかわいいとも言える。
食事シーンが抜群にいい。ものすごい大きさのカツカレーのカツ、挙げている瞬間から美味しそうだ。カレーを食べていつもと全然違う! と驚く。サラダには心の中で「考えが浅すぎる。隠し味のリンゴが丸見え」などと文句を言うが、食べるとさらなる隠し味、ナッツが。これにはつぐみも侮れないと感心。
食べながら王子(ホワイトホース)の投稿を見直し、彼の物語を妄想して感動するつぐみ。ひねくれ女は妄想族でもあるようだ。よく見ると焼餃子も写っているのに気づき、まさかの追加注文。「カレーと餃子なんて絶対合わない」と言ってたのに食べたら美味しくてまた感動。
ちなみにつぐみが王子の投稿を読み返したり思い出したりするたびに下野さんの声が登場します。眼福の耳バージョン。
ホワイトホースの投稿をしているのはとある会社のしがない営業マン、白石(柄本時生)だった。7か月もかけて接待し、契約を約束してもらえたのに「やっぱりお付き合いのある他社にお願いすることにした、御社に不満があるわけじゃない」と言われ断られてしまう。上司には「ふざけるな、いくらかけたと思ってるんだ。お前には覇気がないんだよ」と怒鳴られる。
そのまま書くのはどうかと思い、仕事であった悲しい出来事を恋愛に置き換えて投稿していたのだった。白馬の王子とはかけ離れた人物だったが、彼もまた、つぐみからのフォローや「いいね」に勇気をもらっていたのだ。
SNSを通じてお互い勇気をもらったつぐみと白石。
これから始まるストーリーが、また次はどんなメニューに出会えるのか楽しみだ!
※この記事は「ひねくれ女のボッチ飯」の各話を1つにまとめたものです。
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第2話ストーリー&レビュー
第2話のストーリー
→「ひねくれ女のボッチ飯」画像ギャラリーへ
必ず連絡すると言ったのに、二度と連絡をくれなかった元同僚、小西加奈子(花音)。彼女と偶然再会したつぐみ(飯豊まりえ)は暗い気持ちに。そんな時、「僕は透明人間になった」というホワイトホースのインスタに共感を覚え、投稿されていた店へ向かう。しかしそこは女子には入りづらすぎる大衆食堂だった。
最初は戸惑うも、しょうが焼きの甘辛だれの美味しさに、つぐみはホワイトホースへの想いを強くする…
第2話のレビュー

バイト先のコンビニで、客に話しかけられるつぐみ(飯豊まりえ)。
「川本さんだよね」「LINE交換しようよ」「必ず連絡するから」
相手はどうやら前の職場の同僚らしい。
矢継ぎ早に話しかけてくる彼女に対して、反応が薄い。
つぐみの過去が少しだけ姿を見せた回だった。
以前は普通に会社員として働いていたらしい。そこを辞めてコンビニで働くようになるまで、どんなことがあったのだろう。
連絡先の交換を提案する彼女に「勤務中なので」とつれない返事をするつぐみ。「今お客さんいないしいいよ」という店長(ダンディ坂野)だったが、頑なに「いいです」と言い続け、ついには声を荒げる。
つぐみがここまでの態度を取るのには理由があった。
実は以前もこの女性はつぐみに声をかけてきた。友達が会社でグラフィックデザインができる人を探してる、必ず連絡するから、と連絡先を交換したが連絡してこなかったのだ。
友達がいないつぐみには、彼女の言葉は内心うれしかったのかもしれない。なのに連絡してこなかったのは、つぐみからしたら大きなショックだったのだ。それは同じように連絡先を交換しようと言われても拒否するよな。もう交換してるし。以前同じことを言ったなんて全く覚えてないことにもびっくりだ。
「誰も見ていない。存在してないも同然」
自分をそう表現するつぐみ。あまりにつらい。
そんなつぐみを救ったのは、またしても王子(ホワイトホース)の投稿だった。今回も下野紘、声がいい。
「僕は透明人間だ」から始まる投稿は、またもつぐみの気持ちとリンクしていた。
今回王子が投稿していたのは、大衆食堂の生姜焼き。
待っている間、またも店や周りの客をちょっと意地悪な目で見るつぐみ。
一方で「みなさんご家族?じゃあ私はこの家のお荷物ニート娘か」と自虐にはしる。
さらに運ばれてきた生姜焼きを見て「豚の存在感、それに比べてちっぽけな私。透明人間」と自嘲気味に心の中でつぶやくつぐみ、どうした。
王子も絶賛していた甘辛ダレに感動しつつ「人生も甘辛ダレだったらいいんだけど。好きな仕事はできない、好きな男には捨てられる。ほんと激辛」とうなだれる。
「王子のインスタのキャベツ、ソースかかってたな」と思い出して食べ、ソースと生姜焼きのタレが混ざってる、ごはんと一緒に食べるとうまい! と目を閉じてうなる。こういう通な食べ方、いろいろ知れるんだろうか。楽しみだ。水を飲んで声が出てしまい店中の視線を浴びるが「私は今、確かにここに存在している」とポジティブに。
インスタ投稿の主・白石(柄本時生)は、真っ暗なオフィスで一人きり、ブラックコーヒーで乾杯していた。営業先の会社に新商品のカタログを持っていき「何かありましたら白石さんに必ず連絡します」と言われて喜ぶも、言い忘れたことを思い出して戻ると今渡した資料をごみ箱に捨てる瞬間を見てしまったのだ。
つぐみのいいねで「でも、つぐみさんは見てくれている」と勇気をもらうのだった。
次回はどうやらつぐみ、クレーマーに絡まれるようだ。どんなうまい料理に出会えるのかも楽しみだ!
※この記事は「ひねくれ女のボッチ飯」の各話を1つにまとめたものです。
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第3話ストーリー&レビュー
第3話のストーリー
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バイト先で理不尽なクレーマーたちに絡まれたつぐみ(飯豊まりえ)。同じ頃、ホワイトホースこと白馬の王子(柄本時生)も理不尽な思いをインスタに吐露していた。王子を癒やしたのは、つくねやモツ煮込みなどの赤提灯メニュー。居酒屋にトラウマがあるつぐみは躊躇するが、思い切って訪れるのだった。
果たしてつぐみは無事にトラウマを乗り越え、一人飲みデビューを果たせるのか?
第3話のレビュー

くう~! 居酒屋行きてえ~!! という気持ちになった。
コンビニバイトで相次ぐクレーマー対応をするつぐみ(飯豊まりえ)。酒類購入の年齢確認にキレるおっさん、メーカー品のクッキーが前より小さくなったというおばさん(知らんがな)、お弁当の中のサラダをあっためるなとキレる鳥居みゆき。
いや、もう鳥居みゆきのインパクトとマスクしか頭に(目に)入ってこない。どこに売ってるんだ、そのマスク。でもとっても正しい鳥居みゆきの使い方な気もする。
店長(ゲッツ板谷)に助けを求めて目線を送ると、あからさまに聞こえないふりしてるし。何のための店長……!
更衣室で同僚・岡林(片桐はいり)に「聞き流せばいいのよ、そよ風みたいに」と言われ心の中で「あんな嵐みたいなそよ風ないだろう」と入れたツッコミ、ごもっとも。いろいろ落ち着いたら居酒屋に飲みにでも行こうと言われ、会社勤めしていた時期を思い出す。
新人の頃、上司に居酒屋に連れていかれ、お酒苦手なのに無理して飲んでつぶれた苦い思い出。二度と行くもんか、帰ってゲームしようと思っていたら「どうせ帰ってゲームするんでしょ」と当てられドキッとする。岡林、無責任なんだか親切なんだかわからないけど、結構するどいんだよな。
そしてちょうどよく更新された王子のインスタ。相変わらず長文ポエム、相変わらずいい下野紘の声。だが「今宵は居酒屋を禁じ得ない」と突然の居酒屋につぐみも視聴者もツッコミを禁じ得ない。
王子の行っていた居酒屋を一人訪れるが、一人客はカウンターに案内される決まり。人と話すのが大の苦手なつぐみは大緊張。注文だけで脇汗を大量にかく。だんごのタレ塩を聞かれて「どうしよう」と言ったら「塩で!」と言われてしまう(どうしようが塩に聞こえたらしい)。
お酒が運ばれてくると、自分のペースで飲めるっていいなあと一人居酒屋のよさを早速見つけた様子。

運ばれてきたポテトサラダと肉団子、おいしそう……! 食べる前まで肉団子の塩に難色を示していたつぐみだが、食べたら塩で正解かも、とまんざらでもない。
ネギに巻かれる炙りレバー、たまらんな……。このドラマ、ごはんの映し方が本当に素晴らしい。一人で食べているから相手の目を気にする必要がない、オーバーなリアクションするタイプでもないつぐみのリアクション、とても信頼できる。
食べすすめるとともにつぐみの心も柔らかくなっていく。もくもくと黙って食べていたカップルが手をつないで帰っていくのを見て「仲良しじゃん! うらやましいじゃん!」とテンションが上がっている。1話のつぐみだったら悪態をつきそうだ。店を出るころにはクレーマーのことなど気にならなくなり、王子のことを気遣う心の余裕も出てきた。
王子の中の人・白石(柄本時生)は、今日もさまざまな対応に追われて居残りしていた。同僚によると全部本人のミスらしいが、自分のテンションを挙げるためにこの状況を「理不尽」と書いていた。つぐみからのいいねをもらって喜びやる気を出す白石。会ったことはないが、お互いがお互いに励まされているのだった。
ああ、この状況になってなかなか行けてないけど、居酒屋行きたいなあ……。
ポテサラ、肉団子、もつ煮込み、ぜんぶ食べたい。居酒屋で飲むお酒ってなんであんなに美味しいんだろう。
ちょっとセンチメンタルになってしまったが、未来の楽しみがまた増えた。
この作品を今あえてつくって放送する制作陣のメッセージをかみしめたい。
いろんなおいしさに出会う喜び、また味わいたい。
※この記事は「ひねくれ女のボッチ飯」の各話を1つにまとめたものです。
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第4話ストーリー&レビュー
第4話のストーリー
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つぐみ(飯豊まりえ)の毎日は、バイトと家の往復だ。ぐるぐると小さな世界を回り続ける刺激のない毎日に少々うんざり。そんな時、ホワイトホースのインスタにお洒落なピザの写真がアップされた!迷うことなくそのイタリアンへ向かうが貸切で入れず、テイクアウトすることに。公園で独りランチを堪能していると、その時、マッチョなイケメン男子(オカダ・カズチカ)が…!
第4話のレビュー

毎回出てくるごはんが美味しそうで身もだえるこのドラマだが、今回うれしいのはコロナ禍(2021年7月現在)の今でも再現できそうな点。テイクアウトならお家でもたのしめるし安心だ(つぐみみたいに外で食べるのも気持ちよさそうだけど……!)。
今回は嫌な出来事が起こるわけではなく、退屈な毎日の繰り返しにちょっぴり辟易するつぐみ。毎度おなじみの同僚・岡林(片桐はいり)に「ずっと同じところをグルグルしまわってても、何も変わらないよ」とまたドキッとすることを言われる。バイトを少し早く上がらせてもらえることになり、ちょうど王子がインスタにアップしたイタリアンに行くことにする。
いつも通りの写真のセンスのなさと長文に安心するつぐみだが、突然安っぽいJ-POP風(つぐみ談)になる唐突さには少々つっこむ。これ、ナレーションの下野紘さんは実際歌っていてお疲れさまです……! と思った。
たどり着いたイタリアンはよりによって貸し切りで入れず。がっかりするつぐみだが、テイクアウトメニューがあることに気づく。できるまで店内で待つか聞かれて小刻みに首を横に振るつぐみ、小動物みたいでかわいい。とことん陰キャなんだな……。外で待つことにしたものの行くところもなく、家政婦は見たよろしくのぞき見している。

テイクアウトしたイタリアン、すごく美味しそう。
釜揚げしらすのピッツァとイカ墨のライスコロッケ。もう、調理の様子からして美味しそうすぎる~。しらすのピザって好んで食べないけれど、今回出てくるピザにはチーズもしらすも葉っぱもふんだんに乗っている「ルックスもいいのに味もいいって何? 完璧すぎてムカつく~!」と言いながらうれしそうに食べるつぐみ。
「チーズってずるいな~!」わかる。
噛むごとに違う味がするピザ、食べたいな~!
イカ墨のライスコロッケは食べたことがないな。
ひと口食べた中身を「真っ黒こげの失敗作みたい」と思うが、味はすごくよさそうだ。「これは私のテリトリーにはない味だ」すごく気になる。
付け合わせのタタミイワシのカリッとしたフライ? も食感がよさそうだ。
同じ公園にいるカップルが自分を見ているのに気づき、ひねくれが出るつぐみ。脳内で勝手に再現したカップルの会話にうけた。
外で食べることで、子どものとき父親と一緒に登った山の山頂で食べたおにぎりのおいしさをも思い出す。食事にはストーリーがあるんだな。
つぐみ、陰キャすぎて近づいてきた警備員(オカダ・カズチカ)を見て「いきなり告られる?」とキョドっている。実際は口にソースがついていることを教えてくれただけだったのだが……。

一方王子の中の人・白石(柄本時生)は、同僚が契約を取る中、同じ企業に何度も訪問していることから上司に嫌味を言われていた。だが、つぐみからのいいねに気づいた直後に珍しく契約が取れる。
「つぐみさんて幸運の女神だ」
王子扱いするつぐみと結構合いそうだ。
また視聴者はひそかに気になっていたかもしれない、2人のアカウント名に共通して入っている0515という数字。気づいた白石は「つぐみさんは運命の人なのかもしれない」と言う。ロマンチストだな!
次回はどんな美味しいものが出てくるのか、楽しみだ!
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--{第5話ストーリー&レビュー}--
第5話ストーリー&レビュー
第5話のストーリー
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嘘が苦手な川本つぐみ(飯豊まりえ)、バイト先のコンビニで客の新沼聡子(鈴木亜美)に正直に喋り過ぎて失敗してしまう。店長の三好哲也(ダンディ坂野)が取り繕うも、聡子は帰ってしまう。バイトの先輩岡林早苗(片桐はいり)に「嘘も必要」と諭されるも、納得できない。
そんな時、ホワイトホースこと白馬の王子のインスタが更新された!
「ビューティフルライ」というポエムとともにアップされたのは、見たことのない魅力的なタイ料理。夜道、つぐみはその店に導かれていく。つぐみは、大人の階段を一歩上がっていくように、店への階段を上がっていく…。
第5話のレビュー

嘘がつけないつぐみ(飯豊まりえ)。バイトするコンビニで客にレジ横にある商品がおいしいか聞かれたが、食べたことがなかったため「わかりません」と答え、気を悪くさせてしまう。
店長(ゲッツ板谷)や同僚(片桐はいり)に、彼らは背中を押してほしいだけだし、嘘でも適度に説明したほうがお客さんもうれしいよと諭される。だが「嘘はつきたくない」と納得がいかないつぐみ。
これはどちらの言い分もわかるな……。筆者、学生時代某ファーストフード店でアルバイトしていたけど、「お客様に聞かれたとき説明できないでしょ」ということで新作をちょっとずつもらったりしたことがあった。でも食べてないのに「美味しいですよ」なんていうのは不誠実で気が引けるのもわかる。つぐみは馬鹿正直で損をするタイプなのかもしれない。その不器用さが愛おしい。
ちなみに大福について聞いてきたお客さん、鈴木亜美だ。アミーゴこんなところに……! アサヤン世代なのでちょっと胸熱である。
またもや王子の投稿が気持ちとリンク、嘘について書かれている。誰かを幸せにする美しい嘘をビューティフルライと名付けたい、という王子。「王子もそっち派か」とちょっとがっかりするつぐみ。「美しい嘘の国、タイ」と続ける王子に「タイって嘘の国なの!?」と困惑する。
たどり着いたのはタイ料理屋。タイ語が飛び交う様子にビビったが、日本人だとわかると日本語で話しかけてくるお母さん。つぐみが見せた王子のインスタ投稿を見て「カオソイとタピオカクレープね」と言われるが、メニューにあるカオソイを見ると王子が頼んだものとは見た目がぜんぜん違う。
つぐみが頼んだもの以外の調理風景も流れ、食欲をそそる。
やってきたカオソイは、王子が頼んだものと同じ見た目だった。「メニューの写真と実物が違うから嘘なのか!」と思うつぐみ。
飾られたパリパリの麺も通常の麺も美味しそうだ。濃厚なスープも想像できて、アジアンヌードル食べたい!!! という気持ちになった。
4種の調味料を同じ店にいる現地の人っぽい男女と同じ量を入れてしまったのにはあせった(たぶん許容できる辛さが違いそう)。だが、本当は苦手なパクチーも、辛いのも美味しいから平気になっちゃうの、辛いの苦手なのに美味しいアジアン料理店でラクサやグリーンカレーのフォーを食べられるようになった経験があるのでわかる。謎に元気になれる感じがするよね。ああ、今すぐ私もタイ料理食べたい。
近くにいたタイ人の男女、タイ語がわからないのでいちゃついてるんだと思ったつぐみ。前と違って人の幸せを見てなんだか嬉しそうだが、実際は先月5万借りた兄が妹にちょっとしたプレゼントをしてさらに3万借りようとし険悪な雰囲気になっていたのだった。これもまた知らぬが仏、ビューティフルライか。
ちなみに、はじめマスクで気づかなかったがタイ料理屋のお母さん、渡辺満里奈だった。
ホワイトホースの中の人、白石(柄本時生)は、何でも正直に言ってしまうため上司に怒られていた。同僚女子に「何でも正直に言うからですよ。多少の嘘は必要です、化粧みたいなもんですよ」と言われて今回の投稿をしたのだった。
不器用なつぐみと白石にちょっと共感してしまう。二人がもっと生きやすくなったらいいなと願うばかりだ。
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第6話ストーリー&レビュー
第6話のストーリー
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第6話のレビュー
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--{第8話ストーリー&レビュー}--
第8話ストーリー&レビュー
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(文:シネマズ編集部)
「ひねくれ女のボッチ飯」作品情報
「ひねくれ女のボッチ飯」の主演は、女優・モデルと大活躍中の飯豊まりえ。テレ東ドラマ初主演!飯豊が演じるのは、人づきあいが苦手で友達もいない、ひねくれ女の川本つぐみ。連続テレビ小説「まれ」、「君と世界が終わる日に」等、話題作に出演し、映画「いなくなれ、群青」(2019)ではヒロインを務め近年幅広い役に挑戦し、頭角を現している彼女が、本作では一体どのように、ひねくれ女・つぐみを演じるのか、こうご期待です!
相手役には、どの作品でも異質な存在感を放つ実力派俳優、柄本時生。
柄本が演じるのは、「ホワイトホース」というアカウント名でインスタグラムにて食事の写真を投稿する男・白石一馬。「わたし、定時で帰ります。」(2019)、映画「バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~」(2021)、舞台「泣くロミオと怒るジュリエット」(2020)など、舞台から映画まで数多くの作品に出演している柄本が、飯豊演じる川本つぐみの白馬の王子様に?!
主演の飯豊とは、「誘拐法廷~セブンデイズ~」(2018年)以来、2年ぶりの共演となります。
テレ東らしい、どうしても食べたくなってしまうグルメ映像と、二人のすれ違い恋愛コメディを、お楽しみに!
出演:飯豊まりえ/柄本時生/片桐はいり/ダンディ坂野
監督:西川達郎/たかせしゅうほう/北尾賢人/佐々木豪
脚本:たかせしゅうほう/田口佳宏
プロデューサー:川村庄子(テレビ東京)/吉見健士(共同テレビ)/菊池武博(共同テレビ)
音楽:岩本裕司/宮上啓仁
製作著作:テレビ東京
制作協力:共同テレビ
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