「ひきこもり先生」第5話レビュー:濃密だった最終回、「きれいごと」を正々堂々伝えてくれて感謝(※ストーリーネタバレあり)

一方、「いじめゼロ、不登校ゼロ」を掲げる校長の榊(高橋克典)は、教師たちに忖度を求めて学校内でのいじめや不登校をなかったものにする。忖度によって「あったものをなかったことにする」のは現代の社会と同じ構図である。

榊は生徒たちに「制度」の大切さについて語る。社会には制度があり、社会で生きていくためには自分を制度に合わせていかなければいけない。学校はそのための練習の場である、と。そして、制度に自分を合わせられない人間、社会の枠組みからこぼれ落ちてしまう人間は、周囲の大切な人たちを悲しませることになる。落伍者である。榊は名前を出さずとも、生徒たちは誰もが陽平の話だとわかる。STEPルームで落ち込む陽平の前に、生徒たちが「味方」という看板を持って迫ってくるシーンは目頭が熱くなる。

榊による呪縛を解くためのヒントを与えたのは、STEPルームに話にやってきた依田浩二(玉置玲央)だった。依田は榊の欺瞞を指摘し、自分は自由だと生徒たちの前で叫ぶ。だが、それが彼の本心というわけではない。突っ伏して「俺だって、何かできたはずなんだ」と嗚咽する。だけど、彼の語った言葉は、生徒たちの行動のトリガーになる。

卒業式の季節がやってきた。STEPルームの生徒たちの前で、陽平はそれぞれのクラスに戻って卒業式を迎えてもいいんじゃないかと提案する。どうしても辛ければ逃げればいい。学校だって来なくていい。陽平はずっとそう言ってきたし、子どもたちは陽平の言葉で救われてきた。でも、と陽平は言う。

この記事の画像

「「ひきこもり先生」第5話レビュー:濃密だった最終回、「きれいごと」を正々堂々伝えてくれて感謝(※ストーリーネタバレあり)」の画像1 「「ひきこもり先生」第5話レビュー:濃密だった最終回、「きれいごと」を正々堂々伝えてくれて感謝(※ストーリーネタバレあり)」の画像2
編集部おすすめ

当時の記事を読む

cinemasPLUSの記事をもっと見る

トピックス

今日の主要ニュース 国内の主要ニュース 海外の主要ニュース 芸能の主要ニュース スポーツの主要ニュース トレンドの主要ニュース おもしろの主要ニュース コラムの主要ニュース 特集・インタビューの主要ニュース

もっと読む

映画ニュースランキング

映画ランキングをもっと見る
お買いものリンク