乃木坂46・山下美月の魅力:“あざとい”演技で新境地を開拓した演技派女優

乃木坂46・山下美月の魅力:“あざとい”演技で新境地を開拓した演技派女優
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(C)TBSスパークル/TBS

10月11日からスタートするドラマ「じゃない方の彼女」(テレビ東京)でヒロイン役として出演する乃木坂46の山下美月。アイドル活動と並行して女優としてのキャリアを築き上げてきた彼女だが、2021年の今年は地上波のプライム帯の連続ドラマに初出演を果たすなど、これまで以上に役者としての演技に注目が集まっているという印象だ。

アイドルとしては小悪魔な一面を見せ、グループ内でも独自のポジションを確立させている山下。役者としてもそのイメージを思わせるような役柄を演じることが多いが、山下の演技は妖艶なのにどこかさっぱりとしていていやらしくないのだ。

山下は乃木坂46の現メンバーのなかで最も女優として評価されるべきメンバーだと声を大にして言いたい。本記事では山下のファンのみならず、映画好き、ドラマ好きの方にも彼女の魅力を伝えていきたいと思う。

乃木坂46・山下美月とは?

2016年に乃木坂46の3期生オーディションに合格した山下は、20thシングル「シンクロニシティ」から最新シングル「君に叱られた」までほぼ全てのシングルで選抜入りを果たしている、現在のグループの中核を担う人気メンバーのひとり。

2021年1月にリリースされた26thシングル「僕は僕を好きになる」では初の表題曲センターに抜擢され、3期生、4期生を中心に据え新しいフェーズの到来を予感させるものになっていた。



グループでは「乃木坂工事中」(テレビ東京系)で行われた企画「乃木坂恋愛模擬テスト」において、「気になる同僚の彼女の有無の確かめ方」というお題に対し、「彼女さんどんな人なんですか?」と相手の彼女がいる前提で聞いてみたり、また同番組で行われた企画「バラエティ養成講座」の食リポ実践編でもデミグラスソースをわざと口元につけてあざとさを炸裂させたりと、すっかり小悪魔的なイメージが定着している。山下のあざとかわいいキャラはグループ内で培われたといってもいい。

2018年にはファッション誌「CanCam」の専属モデルに抜擢され、2021年には5度目の表紙となるなど、モデルとしてもティーンから高い支持を受けている。

中でも2020年1月に発売した1st写真集「忘れられない人」(小学館)が坂道シリーズのソロ1st写真集として史上最多となる初版14万部となり、稀に見る大ヒットを記録。数多くの写真集が人気を獲得している乃木坂46だが、ソロ1st写真集の初週売上としては歴代1位ということらしく、山下がグループでどれほど人気メンバーなのかが分かってもらえるだろう。

『日日是好日』で映画初出演!山下の女優としての軌跡を辿る

乃木坂46・山下美月の魅力:“あざとい”演技で新境地を開拓した演技派女優

(C)2018「日日是好日」製作委員会

山下の映画デビュー作となったのは黒木華主演の映画『日日是好日』(18)。黒木演じる典子がお茶と出会い成長していく姿が静かに描かれた作品だ。山下が演じたのは典子が通う茶道教室の後輩で優れた茶道の才能を持ち合わせているひとみ。山下といえば、高校時代に茶道部の副部長をやっていたこともあり、茶道をする立ち振舞いは美しく、気品に溢れていた。

乃木坂46・山下美月の魅力:“あざとい”演技で新境地を開拓した演技派女優

(C)「神酒クリニックで乾杯を」製作委員会2019

続いて出演した「神酒クリニックで乾杯を」では一見清純だが実は天然な看護師を演じる一方で、「ザンビ」ではスクールカーストの頂点に立つ強烈なキャラクターを演じており、この振れ幅の大きさは女優としての才能を示すには十分すぎるほどだった。

バイプレイヤーながらすでに女優としての才能の片鱗を感じさせるのも凄いことであるが、山下は次作で自らの魅力が存分に発揮された役柄を手にし、女優として大いに注目を集めるようになる。

「電影少女 -VIDEO GIRL MAI 2019-」で初主演に抜擢!小悪魔的なヒロインを熱演

乃木坂46・山下美月の魅力:“あざとい”演技で新境地を開拓した演技派女優

(C)「電影少女2019」製作委員会

初主演作となった「電影少女 -VIDEO GIRL MAI 2019-」(テレビ東京系)は2018年に西野七瀬が主演を務め話題となった「電影少女-VIDEO GIRL AI 2018-」の続編として制作され、前作とは異なるダークファンタジー的なストーリーとなっており、山下演じるマイは悪女的な魅力で関わる人々を翻弄していく。

西野が出演した前作と比較されることも多く、演じる際には難しさもあったはずだ。しかし、山下はひとりの役者として向き合い、乃木坂46というアイドルという殻を破り捨て、自分にしかできない演技を見出していった。

基本的にマイという人物は表情に乏しくあまり感情を表に出すことはしないが、それゆえに演じる側は絶妙な演技が求められてくるものだ。山下はマイのダークネスな部分の表情から仕草に至るまで微細かつ大胆に演じ、マイという人物像をくっきりと浮き彫りにして見せていた。山下の底しれぬポテンシャルの高さを感じたのは本作におけるこの演技を見てからだ。

山下の吸い込まれるような大きな瞳で艶っぽく誘惑する台詞は山下のあざとさとも通ずるものがあり、その妖艶な佇まいに一瞬で私は引き込まれた。その手腕たるや、一介の女優ではないことを示すものであり、本作をきっかけに山下への評価は高まっていくことになる。

好奇心旺盛なお嬢様役で体当たり的な演技に挑戦!「映像研には手を出すな!」シリーズ

乃木坂46・山下美月の魅力:“あざとい”演技で新境地を開拓した演技派女優

(C)2020 「映像研」実写映画化作戦会議 (C)2016 大童澄瞳/小学館

2020年には「映像研には手を出すな!」の実写ドラマと映画にメインキャストのひとり・水崎ツバメ役で出演。齋藤飛鳥(浅草みどり)と梅澤美波(金森さやか)という乃木坂46のメンバーが共演したことでも話題を集めた。

原作は「月刊!スピリッツ」(小学館)で連載している大童澄瞳による漫画で、運命的な出会いを果たした3人がアニメ制作に全力で突き進んでいくというストーリー。異色のストーリーながら仲間とともに全力でものごとに取り組み、ひとつの作品を作ろうと邁進する彼女たちの生き様はとてもかっこよく、見れば見るほど作中にのめり込んでいってしまった。

内容だけではなく、映像研の3人が描き出すアニメ世界がVFXによって迫力のある美麗な映像となっているのも本作の魅力だ。アイドルがメインキャストであるために、アイドルファン向けに作られた作品だと思われるかもしれないが、決してそんなことはなく誰もが共感できる映画となっている。

本作において、山下はこれまでの出演作にはなかったような好奇心旺盛なお嬢様の水崎ツバメを演じているが、これがとてもいい。

表情の機敏で見せる喜怒哀楽や熱量に満ち溢れた眼光……と水崎という人物を余すところなく伝えられていて、こういう演技もできるのかと驚かされた。映画では5メートルもある水門から川に飛び込むという体を張ったシーンにも挑戦し、文字通り殻を破った演技も見どころとなっている。

“あざとさ”大爆発!「着飾る恋には理由があって」のスピンオフドラマ「着飾らない恋には理由があって」

乃木坂46・山下美月の魅力:“あざとい”演技で新境地を開拓した演技派女優

(C)TBS

着実に女優としてのキャリアを築いてきた山下。2021年に出演したドラマ「着飾る恋には理由があって」(TBS系)はバイプレイヤーとして徹していたが、その存在感はもはや演技派女優のそれだった。

本作は川口春奈が主演を務めた同作は真柴くるみ(川口春奈)と藤野駿(横浜流星)を中心にひとつ屋根の下で展開される「うちキュン」ラブストーリー。山下は実年齢よりも少し上のくるみの広報課の後輩・茅野七海を演じた。これまで年相応の役柄(とはいえそこまで離れているわけではないが)の印象が強かっただけに、仕事を淡々とこなしていくしっかり者のOLはとても新鮮に映った。

本編では川口演じるくるみを中心に話が展開していくため、どうしても出番は少なくなってしまうのだが、スピンオフドラマとして山下が主演を務める「着飾らない恋には理由があって」がParaviで配信され、これがまた山下の魅力全開でファン歓喜の内容だった。

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(C)TBSスパークル/TBS

全6話構成の本作は山下演じる茅野が高橋文哉演じる秋葉との出会いから恋愛にまで発展していくまでを描いたラブストーリー。

山下はこれまでにもバラエティ番組「あざとくて何が悪いの?」(テレビ朝日系)ではあざとさで魅了する大学生の瀧川さくらを演じ度々話題となっていたように、恋愛モノとなるとこれ以上ない存在感を発揮してきた。こうした流れのなかでスピンオフとは言え、主演で出演できるということは願ってもないことだったのではないだろうか。

「一見、低温に見えるが、内に秘める想いは熱い」という設定の女性を演じる山下は、その設定通り、自ら恋愛に対して積極的であるという素振りは見せない。

しかし、山下の演技の真骨頂は積極性よりも受け身な姿勢にこそ現れる。回を重ねるごとに秋葉からの熱烈なアピールに次第に心動かされていく茅野。ラストに訪れる告白シーンで見せた山下のズームアップからのなまめかしい台詞は、ファンなら、いや男性であればきっとイチコロにされたことだろう。

山下の相手の心の奥底を覗いているかのような力強い眼力と絶妙すぎる台詞の抑揚による感情表現が本当に上手い。あざとい演技をさせれば山下の右に出る者はいないと言い切れてしまうほど、彼女の演技には目を見張るものがあった。

「じゃない方の彼女」で演じるのは魔性系女子大生 女優としてブレイクを予感させる2021年

乃木坂46・山下美月の魅力:“あざとい”演技で新境地を開拓した演技派女優

(C)「じゃない方の彼女」製作委員会

「着飾る恋には理由があって」で演技派女優としてのポテンシャルを見せた山下。2021年の10月クールに放送される「じゃない方の彼女」ではヒロインに抜擢。濱田岳を主演に山下、山崎樹範、東野絢香、豊田裕大、YOU、小西真奈美といった俳優陣が名を連ねる。

山下が演じるのは魔性系女子大生の野々山怜子。小谷雅也(濱田岳)をかき乱していく女性を演じるということで、まさに山下にぴったりな役どころと言えるだろう。

現在、坂道グループのメンバーの多くが女優として活躍しているが、中でも山下は最前線に立ち牽引しているメンバーだと言えそうだ。

これまでの乃木坂46では見られなかった個性を武器に、新たな女優像を確立させていってほしい。今もっとも推したい女優のひとりだ。

(文:川崎龍也)

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