日本でラジオ放送が開始された日に生まれた、和菓子屋の娘・橘安子(上白石萌音)。幼馴染の雉真勇(村上虹郎)や水田きぬ(小野花梨)とともに、穏やかに過ごす日々。勇の兄であり、雉真繊維の跡取り息子・稔(松村北斗)に出会ったこと、ラジオ英語講座に出会ったことから、安子の人生が動き始める。
本作の朝ドラヒロインは、安子の娘・るい(深津絵里)へ、そして、るいの娘・ひなた(川栄李奈)へと移り変わっていく。彼女たちの傍には、ラジオ英語講座があった。
本記事では、第5週目のレビューをしていく。
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「カムカムエヴリバディ」第5週目レビュー

たくましく戦後の日本を生き抜く安子。この時代に女手一人で、娘を育てながら商いをして生きていく強さ。いつの世も、守るものを持った人間の強さは底知れないものがある。
雉真の家を出て大阪へ移り、娘のるいと二人、芋あめを始めとするお菓子を売りながら生計を立てる安子。少しずつ大口の注文も入るようになり、当時は高級品とされていたラジオを買えるまでになった。万事問題なく進んでいると思いきや、いきなり千吉(段田安則)がやってきたのが先週までの展開である。
「るいは安子さんの子供であり、雉真家の子供でもある。それに相応しい教育を受けさせてやりたい。ここでは、それは叶わないだろう」と言う千吉に対し、意地を張る安子。何がなんでも二人で生き抜くと決めた先に待っていたのは、