≠ME『モブノデレラ/神様の言うとーり！』リリース。指原莉乃Pによる3グループの特徴を「ガラスの靴」から紐解く

≠ME『モブノデレラ/神様の言うとーり！』リリース。指原莉乃...の画像はこちら &gt;&gt;Text by 廣田一馬≠MEの10thシングル『モブノデレラ/神様の言うとーり！』が本日4月30日にリリースされた。≠MEは指原莉乃がプロデュースするアイドルグループ。同じく指原莉乃プロデュースの＝LOVEの姉妹グループとして2019年2月24日から活動をスタートし、今年2月にさいたまスーパーアリーナで開催された『≠ME 6th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT』も完売となるなど、着実に支持を広げてきた。今回の記事では、シングルに収録される3曲に加えて、姉妹グループである＝LOVE（以下、イコラブ）と≒JOY（以下、ニアジョイ）のシンデレラにまつわる楽曲を紹介。それぞれの描き方と、グループの特徴を紹介する。表題曲の一つである“モブノデレラ”は主人公にはなれないその他大勢である「モブ」をテーマにした楽曲。「選ばれなかった側」の視点から描かれる嫉妬や葛藤が描かれている。楽曲のコンセプトに合わせて23:50に公開されたMVはYouTubeの急上昇3位にランクイン。4月30日時点で約400万再生となっている。両A面シングルとなる同作でもう一つの表題曲となる“神様の言うとーり！”は、1月から放送されたアニメ『甘神さんちの縁結び』第2クールのエンディングテーマ。“モブノデレラ”とは打って変わって、前向きな恋模様が学園アニメ風のポップなMVとともに描かれている。ノイミーのライブでは、ファンによる一体感のあるコールが楽しめることも魅力。最後のサビ前の間奏では、メンバーが二人ずつ前に出てくる振り付けに合わせて名前を叫ぶコールもあり、ライブでも盛り上がる曲となるだろう。カップリング曲の“カフェ樂園”は永田詩央里、蟹沢萌子、冨田菜々風によるユニット曲。6月から開催される全国ツアー『We want to find "カフェ樂園"』のタイトルを冠した楽曲となっており、振り付けは4人組ダンスパフォーマンスグループs**t kingzのshojiが担当した。指原莉乃プロデュースの3グループの楽曲は、すべて指原自身が作詞を担当しているが、同じ題材でもグループによって描かれ方は大きく違う。ブルーのドレス ガラスのシューズどんな顔して 片方置いて行ったの？ - ≠ME“モブノデレラ”“モブノデレラ”のサビでは、シンデレラに登場する「ガラスの靴」を使ってモブ目線の嫉妬が描かれているが、この「ガラスの靴」はイコラブの“お姫様にしてよ！”、ニアジョイ“初恋シンデレラ”にも登場する。お姫様にしてよ！ ほら 白馬乗って 渋谷を駆け巡ろうよ毒林檎かじって 眠りにつこう ガラスの靴は 片方だけ 階段に残してあげる - ＝LOVE“お姫様にしてよ！”ガラスの靴 残しても 必ず探し出す午前0時 過ぎたって 僕のプリンセスだ ずっと - ≒JOY“初恋シンデレラ”妬ましい思いを描いたノイミーに対して、ガラスの靴を「残してあげる」という強さと余裕を描いたイコラブと、ガラスの靴を「残しても必ず探し出す」という真っ直ぐな思いをぶつけるニアジョイ。それぞれの違いを味わうのも楽しい部分だ。このような違いは他の楽曲やグループのコンセプトにも表れている。最後に、3グループの違いと代表的な楽曲を紹介する。結成9年目となるイコラブは、「THE FIRST TAKE」でも披露した“あの子コンプレックス”をはじめとする女性の共感を呼ぶ歌詞や、“青春“サブリミナル””、“この空がトリガー”などに代表される王道アイドル感のあるメロディーが特徴だ。ファンクラブ会員は約7割が女性と言われており、アイドルグループとしては珍しい構成となっている。一方、ノイミーは“秘密インシデント”や“ラストチャンス、ラストダンス”など、「青春」の葛藤や空気感を纏った楽曲が特徴的だ。また、今回リリースされた“モブノデレラ”や“チョコレートメランコリー”など、王道から少し外れた視点で描かれる楽曲も人気となっている。2022年に結成し、昨年1月にメジャーデビューしたニアジョイはフレッシュさや夢に向かう姿が特徴的なグループだ。グループ名を冠した1st Song“≒JOY”では＜愛じゃなくて 恋じゃなくて 夢を歌え＞という、他2グループとは異なるフレッシュでパワフルな路線が示されており、続く楽曲でも「夢」が大切にされてきた。毛色は違う3グループだが、イコラブとノイミーは東京ドーム、ニアジョイは日本武道館と、それぞれが大きいステージを目指して現在も成長中だ。3グループのなかから、あなたに合う「推しグループ」を選んでみてはいかがだろうか。