フランシス・フォード・コッポラ監督、14年ぶりの最新作『メガロポリス』が6月20日公開

フランシス・フォード・コッポラ監督、14年ぶりの最新作『メカ...の画像はこちら &gt;&gt;Text by CINRA編集部フランシス・フォード・コッポラ監督の映画『メガロポリス』が6月20日から日本公開。日本版ビジュアルと予告編が到着した。『ゴッドファーザー』シリーズや『地獄の黙示録』で知られるほか、ソフィア・コッポラ監督の父としても知られているフランシス・フォード・コッポラ監督。14年ぶりの新作となる『メガロポリス』は、幼少期に観たH・G・ウエルズ原作の映画『来るべき世界』より着想を得て1980年代より脚本を構想した作品だ。2001年にニューヨークで実施された台本読み合わせには、ロバート・デ・ニーロ、ポール・ニューマン、レオナルド・ディカプリオ、ユマ・サーマン、ジェームズ・ガンドルフィーニ、ラッセル・クロウらが参加し、撮影準備を進めていたが、同年ニューヨークで9月11日の悲劇が起こり、企画は中断となった。2007年には支援も途絶え、一度は断念の危機に立たされたが、諦めなかった理由について、コッポラ監督は「この作品は私の中でまだ孵化し続けていた。というのも、私は作り方を知らない映画を作るのが好きだからだ。作り方を知らなければ、映画が作り方を教えてくれる。それに耳を傾けると、とてもエキサイティングなんだ」と語っている。約300回におよぶ脚本の書き直しを経て2021年、コッポラ監督は自身のワイナリーの一部を手放し、私財1億2,000万ドル（約186億円）を投じて映画製作を再始動。40年の時をかけて完成させた。IMAX®︎上映も決定。同作の舞台は、富裕層と貧困層の格差が社会問題化したアメリカ共和国の大都市ニューローマ。古代ローマの叙事詩を現代のアメリカと重ね合わせたことについて、コッポラ監督は「アメリカが共和制ローマの再来であることは明らかだ。ニューヨークに行けば、ローマ時代の建物で埋め尽くされていることに気づかされるだろう。私の意図は、古代ローマを模倣した現代のニューヨークを舞台にしたローマ叙事詩を書くことだった」と語っている。出演は、天才建築家の主人公カエサル・カティリナ役のアダム・ドライバー、カエサルと対立する新市長フランクリン・キケロ役のジャンカルロ・エスポジート、キケロの娘・ジュリア役のナタリー・エマニュエルのほか、オーブリー・プラザ、シャイア・ラブーフ、ジョン・ヴォイト、ローレンス・フィッシュバーン、タリア・シャイア、ジェイソン・シュワルツマン、ダスティン・ホフマンら。予告編はカエサルが「時よ 止まれ！」と叫び、自身の時間を止める能力に気づくシーンからスタート。「夢に描いた都市をわたしは創りたい」と新都市・メガロポリスの開発を進めようとするカエサルや、「夢など要らない。必要なのは救済だ」と対立するフランクリン・キケロの姿、古代ローマのコロッセオを彷彿とさせるセットや、緻密に作り込まれた未来都市メガロポリスが映し出されている。日本版ビジュアルには、物語の舞台となるカエサルの住むビルが中心にそびえ立ち、その周囲にはキャラクターたち、重要なシーンで象徴的に登場するという鷲のオブジェが描かれている。ムビチケ前売券（オンライン）は4月18日に発売。発売より1週間、通常1,600円が1,400円となるタイムセールが実施される。【ストーリー】物語の舞台は、21世紀、アメリカをローマ帝国に見立てたニューローマ。そこでは享楽にふける富裕層と苦しい生活を強いられる貧困層の激しい格差が、社会問題化していた。新都市メガロポリスの開発を推進する天才建築家カエサル・カティリナ（アダム・ドライバー）と、財政難の中で利権に固執する市長のフランクリン・キケロ（ジャンカルロ・エスポジート）は真正面から対立する。また一族の策謀にも巻き込まれ、カエサルは絶体絶命の危機に直面するが──。