同作はバズ・ラーマン監督による同名映画のミュージカル化作。
○■『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』世界最年長クリスチャンかもしれない井上芳雄
昨年に続く再演に、井上は「去年は初めてだったので、皆さん『どんなものかな』というのと、豪華なんですけどその分チケット代も上がって『じゃあどれだけ豪華なんだ』といろんな思いで来たと。で、もっと言うと、今年はちょっとだけまた上がってるんですけど」と触れ、周囲は「絶対言う!」とツッコミ。
井上は「いや、これ言った方がいい」と弁解しつつ、「ただ、やっぱり僕たちはそれに見合う以上のものをお届けしようと思って頑張ってます」と自信を見せる。「去年は結果すごく盛り上がって僕たちも嬉しくて今年を迎えられて、 今年は落ち着いて稽古もしましたし、深められてると思いますし。どんどん華やかにはなってると思うんですけど、昨日ゲネを見た関係者の人は『よりドラマも深くなっている』と。今やもう“ノート”というダメ出しの時間は、ほとんどお芝居のダメ出しばっかり。歌や踊りって軽いこと(ダメ出し)しか出ないので、どんどんお芝居も深まっていってます。アンサンブルの皆さんのパフォーマンスも素晴らしくなってるので、よりパワーアップしていると思います」と説明した。
さらに井上は「あとはロンドンの『千と千尋』(『千と千尋の神隠し』)に負けないよう。
世界中で上演されている同作の中でも最年長でクリスチャンを演じているのではないか、という点については「自分で言ってるだけなんですけど、オーストラリアスタッフから『違うよ』とか言われてないので。『もしかしたら40代のクリスチャンもいたかもね』ぐらい言ってたみたいなんですけど。だから、もうちょっと僕のこと大切に扱った方がいい。 世界最年長だぞ、と。すごくない?」と井上。一方で26歳の甲斐も世界的に若い方だそうで「幅のあるクリスチャンでお届けしてます」と紹介する。
「若作りで苦労したことは?」という質問には、「若作りって!」と苦笑しつつ、「舞台を通したら出てくる『俺の若さ』みたいな。うまく言えないですけど、 通しでやる勢いで出てくる何かしらがあると信じてやるしかないです」と語る。平原が「いつもエレベーターで『は~疲れた、疲れた』と言うんですけど、昨日は言ってなかった。
東京公演は帝国劇場にて6月20日~8月7日、大阪公演は梅田芸術劇場メインホールにて9月14日~9月28日。
※舞台写真は『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』2023年公演より 写真提供:東宝演劇部