ベネッセコーポレーションは7月17日、「小学生の夏休みの宿題調査2024」を発表した。小学1年生~6年生4,664人を対象にした調査は、2024年6月17日~24日。
小学1年生~6年生の保護者1,728人を対象にした調査は2024年6月14日~20日。それぞれインターネットで行われた。

近年、小学校によっては、宿題の量を減らしたり、なくしたりもする動きも見られる。保護者は、子どもの夏休みの宿題の量をどのようにとらえているかを聞いたところ、半数以上が「少ないと感じる」と回答した。ベネッセ教育総合研究所が東京大学社会科学研究所と共同で実施している調査では、2015年~2023年までの9年間で小学生が「宿題」(夏休みに限らず「宿題」全般)にかける時間が、やや減少していた。実際に宿題は少なくなってきているといえるかもしれない。

○もっとも大変な宿題は、親子ともに「自由研究」

夏休みの宿題の中で、もっとも大変だと思う宿題を聞いたところ、子ども・保護者ともに「自由研究」がトップだった。次いで、読書感想文、日記・絵日記が続き、自分の考えや出来事をアウトプットして表現することが必要な宿題のハードルが高い様子がみられる。

○「自由研究」手伝わない保護者は1割未満

小学生の親子にとって「もっとも大変」と感じられる自由研究だが、52%の保護者が何らかの形で「子どもの自由研究を手伝う」と回答した。「手伝わずに子どもにまかせる」という回答は3%だった。

○小学生の6割・保護者の8割「夏休みの宿題は必要」

夏休みの宿題が必要かという質問には、小学生の6割、保護者の8割が必要であると回答した。自由回答形式で理由を聞いたところ、小学生は「夏休み前までの学習の復習」、保護者は「学習習慣づくり」「生活のメリハリ」を、宿題に期待する声が多数あった。
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