東京駅内のグランスタ丸の内に7月17日、「ROKUMEI COFFEE CO.(ロクメイコーヒー) グランスタ丸の内店」がオープンした。ロクメイコーヒーは1974年創業、奈良県に2店舗を構えるスペシャルティコーヒー専門店。
東京には初出店となる。

○スペシャルティコーヒーを身近なものに

スペシャルティコーヒーとは、世界で流通している珈琲豆の5~7%しかない、とても貴重な豆。力ップの中のコーヒーの風味が素晴らしい美味しさであり、消費者が美味しいと評価して満足するコーヒーであることと定義されている。

ロクメイコーヒーではそんなスペシャルティコーヒーにこだわりつつ、毎日飲める価格帯で提供している。特に接客に力を入れており、レジで「今はこんな気分」「こういう味が好み」などと伝えるとスタッフが好みのコーヒーをチョイスしてくれる。

ロクメイコーヒーの「ROKUMEI」は、中国の故事に伝わる一篇の詩をモチーフにとり「鹿が鳴く」と書いた「鹿鳴(ろくめい)」から名づけられている。群れの鹿が互いに鳴いて仲間を呼び合い楽しそうに野に生えたよもぎを食べる様子から、人が人を呼ぶお店になるようにと願いを込めたという。

同ブランドを展開する路珈珈代表の井田浩司氏は次のように話す。

「これまでも奈良に旅行にいらっしゃった方などには知っていただいてましたが、近年東京でも何度か催事として出店したことがありました。AKOMEYA TOKYO NEWoMan新宿さんにショップインショップとして商品展開させていただいたこともあり、関東圏にも多くのファンの方を増やすことができました。今回は東京駅に出店の機会をいただきうれしく思います」。

店を構えるのは、東京駅の中でも乗り換え客が常に行き交う場所。
井田氏は「ここを通るのは、お仕事や旅行など急いでいる方も多いと思いますが、一杯のコーヒーを飲んでもらう時間を通して、心地よく過ごして気持ちをリセットしていただけたらと思います。また、店内で販売しているコーヒー豆やドリップバッグで、ご自宅に帰ってからも上質な時間を味わっていただきたいですね」と語った。

店内に足を踏み入れると、内装にあたたかみのある杉の木を使用しており、混雑した東京駅の中とは思えないほど癒やされる空間。

入ってすぐ右の大きな棚には奈良本店でも人気の商品が並ぶ。コーヒー豆やドリップバッグクラフトコーヒーや牛乳で割るカフェベースなどに加え、グランスタ丸の内店限定の「東京ブレンド」も。

奈良本店で特に人気なのはもっちりとした食感の「ロクメイ コーヒー葛ゼリー」。奈良は葛の産地であることから、1870年創業の吉野本葛の老舗「井上天極堂」と共同開発したのだそう。よく冷やしてそのまま、あるいはバニライスを合わせることでちょっとリッチなデザートになるのだそう。

○コーヒーは常時12種以上

店内で飲めるホットコーヒーは常時11~12種類。アイスコーヒーやエスプレッソ系のメニューも加えるとさらに多くのメニューがある。

東京には数多くのコーヒーショップがあるがロクメイコーヒーの魅力は? とスタッフに訪ねてみると、「スペシャルティコーヒー専門店として美味しさを追求していますが、お客様に対しその魅力が伝わらなかったり、敷居が高いと思わせてしまったりしてはいけないと思っています。そのため、できるだけ親しみやすい接客でスペシャルティーコーヒーを身近に感じていただくことを心掛けています。
お客様の隠されたご要望や、知らなかった自分の好みのコーヒーと出会えるような場所になれれば」とのこと。コーヒー初心者でも、気軽にスタッフさんに話しかけてみてほしい。

ROKUMEI COFFEE CO. グランスタ丸の内店
JR東京駅 丸の内地下北口改札より徒歩約1分
営業時間: 月~金 7:00~22:00、土日祝 7:00~21:00
定休日: なし
席数: 10席

松本果歩 まつもとかほ 恋愛・就職・食レポ記事を数多く執筆し、社長インタビューから芸能取材までジャンル問わず興味の赴くままに執筆するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり、店長を務めた経験あり。Twitter: @KA_HO_MA この著者の記事一覧はこちら
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