「人生100年時代」と言われる現代。20代でも早いうちから資産形成を進めることが求められています。
一方で、どのように投資・資産運用の目利き力を磨いていけばいいのか、悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

この連載では、20代の頃から仮想通貨や海外不動産などに投資をし、現在はインドネシアのバリ島でデベロッパー事業を、日本では経営戦略・戦術に関するアドバイザーも行っている中島宏明氏が、投資・資産運用にまつわる知識や実体験、ノウハウ、業界で面白い取り組みをしている人をご紹介します。

今回のテーマは、「リスクを抑えて始められるポイント投資」。

ポイント投資とは


ポイント投資とは、クレジットカード決済や買い物などで貯まるポイントを使って、投資商品を購入する仕組みです。通常、投資するには現金が必要ですが、ポイント投資では普段の生活で貯まったポイントを利用するため、リスクを抑えながら資産運用ができるのが特徴です。また、元手が少なくても始めやすく「まぁ、仮に損してもポイントだし」と、敷居が低いことから、これから投資を始めたい人にも人気が高まっています。

投資に使えるポイントの種類


ポイント投資に使えるポイントの種類は多岐にわたりますが、中でも代表的なのが楽天ポイント、dポイント、Vポイントなどです。これらのポイントは、日常の買い物やサービス利用で簡単に貯められるため、投資資金として活用しやすいのが特徴です。

特に楽天ポイントは、楽天証券を通じて投資信託や個別株、楽天ウォレット(楽天グループの暗号資産交換業)を通じてビットコインへの投資が可能で、ポイントの有効な使い道として注目されています。

楽天ポイントビットコインで疑似体験も


楽天ウォレットの他にも、楽天PointClubというアプリには「ポイントビットコイン」という機能があり、ビットコインの価格変動に合わせてポイントが増減するようになっています。現物のビットコインを保有するわけではありませんが、ビットコイン投資の疑似体験ができるので、これからビットコインに投資してみようという人には取り組みやすいのではないでしょうか。

ビットコインは価格の変動が激しい資産ですが、ポイントを使うことでリスクを抑えつつ、ビットコインの成長性に投資することが可能です。特に、ポイントを無駄使いせず資産運用に回すことで、現金を使わずに将来的なリターンを狙える点が魅力です。また、楽天経済圏を活用することで、より効果的にポイントを増やし、それを再度投資に回すこともできます。

ちなみに私も、楽天経済圏の住民です。
2023年のはじめから前述のポイントビットコインを利用していますが、リターンは100%を超えることもあれば、30~40%をウロウロしていることもあります。この原稿を執筆している時点で1年半以上は運用していますので、マイナスになったことはありません。長期投資を前提にすれば、元本割れを起こすリスクを軽減できます。

ポイントを賢く運用するためのコツと注意点


ポイント投資を効果的に行うためには、いくつかのコツがあります。まず、ポイントが有効期限切れになる前に、早めに投資に回すことです。また、投資対象の分散も考慮しておくと良いでしょう。一つの商品に集中させず、複数の投資信託や株式、ビットコインなどに分けることでリスクを分散できます。いくらポイント投資とは言え、暴落すると損をした気持ちになるのが人間です。注意点としては、ポイントの利用条件や出金時等の手数料を確認し、出口戦略も考えて計画的に運用することが挙げられます。これにより、効率的な資産運用が可能になります。

中島宏明 なかじまひろあき 1986年、埼玉県生まれ。2012年より、大手人材会社のアウトソーシングプロジェクトに参加。
プロジェクトが軌道に乗ったことから2014年に独立し、その後は主にフリーランスとして活動中。2014年、一時インドネシア・バリ島へ移住し、その前後から仮想通貨投資、不動産投資、事業投資を始める。現在は、複数の企業で経営戦略チームの一員を務めるほか、バリ島ではアパート開発と運営を行っている。監修を担当した書籍『THE NEW MONEY 暗号通貨が世界を変える』が発売中。 この著者の記事一覧はこちら
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