ローソンは1月28日、ローソングループイベント「Challenger's Forum ~COLORS~」をユナイテッド・シネマ豊洲にて開催。同イベントは、「みんなの役に立つチャレンジ」の醸成とそれを基盤としたブランディング強化を目的としており、今年で第2回目となる。
総合司会は昨年に引き続きタレントの古坂大魔王さんが担当。グループ各社の社員が登壇し、取り組んだチャレンジの内容や想いを発表した。
○■9名の社員が「チャレンジ」した内容は?
当日は、国内のローソンおよびローソン・ユナイテッドシネマ、ローソンストア100、ローソン銀行のグループ会社のほか、海外(中国、フィリピン)から合計9名の社員が参加。オリジナルのはっぴやうちわで駆け付けた社員たちが応援する姿も。また、リモートで国内外のグループ社員にも配信され、スタンプやコメントなど盛り上がりを見せていた。
まずは、ローソン 首都圏カンパニー 東京営業部 品川支店 久が原一丁目店の小野新叶さん。同店舗の店社員を経て、2024年入社2年目で店長に。お店の品揃えや美観、接客を評価するお客様アンケートで久が原一丁目店が直営店(フランチャイズを除く)で1位に輝いた。小野さんは「お店のクルーさんや同期とたくさん連絡を取ったり、支えあいながら店長をさせてもらっています。自分から笑顔にすることで、周りも一緒に楽しめるように心がけています」といい、チャレンジするうえでは「周りに頼ること」も大事だと話した。
ローソン 中国カンパニー・羅森投資有限公司 マネジャーの李凌さんは、中国全体のDX推進を担当。2017年時点で1,000店舗だったが、現在は6,600店舗までに。
展開スピードが早いことで、人材育成や業務効率など追いつかない面もあり、成長への基盤をかためるべくDX浸透に取り組んでいる。
李さんは「現場のニーズや声がすごく重要」と話し、現場調査を踏まえ、運営部門と連携のうえ、SV店舗巡回システムを開発。また、AI推奨発注システムを中国でも導入を開始した。チャレンジすることに対して「チャレンジすることで、自分の視野も広がるし、仲間も広げていけるところが楽しい」とコメントした。
ローソン銀行 IT戦略統括補佐 兼 基盤システム戦略部長の松本弘明さんは、日本の銀行業界では取り入れていないところが多い、アジャイル開発に挑戦。開発メンバーも未経験だったため、メリット・デメリット含めて説明を重ねるところからスタート。プロジェクトを進めるうえで、役職や開発会社など垣根をなくして、「さん」付けで呼ぶなど、とにかく壁を取っ払うことから始めたと松本さん。そうすることで、開発会社からアイディアがあがってきたり、活発な意見交換ができたり変化があったそう。松本さんは「ワンチームで、利用者視点での開発を続けたこと」が挑戦を成し遂げられた最大の要因だと述べた。
続いては、ローソン 首都圏カンパニー 南多摩支店の恩田ゆうさんと東北カンパニー 岩手南支店の佐々木朱理さんが発表。2人は社長賞を受賞している。
恩田さんは、これまで印刷が必要だったSVレポートをPDFで自動化するシステムを実現。
まずは、一人ひとりがDXを学習するところからはじめ、クルー対象の勉強会やフォローアップ研修なども実施。「営業部の皆さんもすごい協力してくれて、何度も対話したことが、今回取り組みがうまくいった理由」と話す。
支店長にお願いする職員からスマホ承認へ、DX推進を成し遂げた佐々木さん。「DXに苦手意識をもっていた人も多いと思います。これはDXできると思ったときに、殻を破れたと感じました。また、支店の皆さんや管理職の方、東北のエリアオフィスの方など協力してくれたおかげで実現できた」と話す。現在は東北12支店で導入しているという。
ローソンストア100 デイリーユニット ユニットマネジャーの宮永理恵さんは、原価率を抑えながら高品質の100円おせちを実現した。宮永さんは成功した最大の要因について「ただひたすらお客様目線」と挙げ、「本当に買いたいと思うのか? ということを1品1品頭の中でシミュレーションして、お客様の立場になり、支持されるような商品作りを常に心がけています」と話した。
ローソン・ユナイテッドシネマ 店舗戦略開発本部 建築・施設部の篠原光宏さんは、世界で初めて音と振動を発生させるスピーカーが内蔵された椅子、FLEXOUND(フレックスサウンド)を「ローソン・ユナイテッドシネマ STYLE-S みなとみらい」に導入した。導入までたくさんの苦労があったという篠原さんは「我々と業者さん、お客様の3つの関係がよくないと良い施設にならないと思うので、毎度意識しながら仕事しています」と話し、実現した最大の要因は「協力関係」だと語った。
ローソンフィリピン オペレーションマネジャーのマイケル・アンジェロ・ピアス・ランサンガンさんは、フィリピンでの店舗拡大を推進する主要メンバーの1人。
フィリピンでは、オーナーのほとんどが投資家で、店舗運営の文化や考え方も違うため、理解してもらうことが大変だという。マイケルさんは信頼を獲得するために「チームビルディングとして、従業員と一緒にスポーツやイベントをするなど、仲間全員のモチベーションをあげること、絆を築くことが大切」と話した。
ローソン インキュベーションカンパニー クイックコマース部の尾形元希さんは、デリバリーシステムに新システムを実装。これまでデリバリーの取り扱い商品は、すべて店頭スタッフが在庫数を確認し、手動で入力していたが、スタッフの負担も大きく、商品購入のたびに在庫状況が変動するという課題があった。そこで、尾形さんは、店頭の在庫有無をUber Eatsなどの提携先のアプリ上に自動で反映させる「販売ステータス自動連携機能」を導入。
「Uber Eats」など国内外の企業と連携し、システムを構築するうえで、“一緒に良いものを作りたい気持ちは同じ”ということが握れた時、プロジェクトが一気に進んだという尾形さん。「自分を伝え、相手を知ること」が実現した最大の要因だと話した。
最後に同社 竹増社長は「ローソングループは、全員がチャレンジ人材ということですので、ローソンに失敗という言葉はありません。失敗しても成功してもすべてが学び。挑戦し続けることがローソンだと思っていますので、これからも明るく元気に楽しく盛り上がって、そしてみんなと暮らすまちをどんどん幸せにしていきましょう」とメッセージを送った。
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