米Perplexityは2月14日(現地時間)、「Perplexity Deep Research Agent」を発表し、Deep Researchモードの提供を開始した。同モードでは、AIが自律的にリサーチを行い、総合的なレポートを生成する。
Web版で利用するには、検索ボックスのモードセレクタから「Deep Research」を選択する。Deep Researchは検索機能とコーディング機能を備えており、ユーザーが入力したクエリに対して、多数の情報ソースを調査し、検索と推論を繰り返しながらリサーチ内容を洗練させていく。「人間の専門家が何時間もかけて行う作業を2~4分で完了できる」としている。生成されたレポートは、PDFやMarkdown形式で書き出すことが可能であり、Perplexity Pageに変換して共有することもできる。
同様のリサーチ機能はGoogleやOpenAIも提供しているが、いずれも有料のサブスクリプションサービスに組み込まれている。一方、Perplexity Deep Researchは1日の利用回数に制限があるものの、無料ユーザーでも利用可能である。さらに、3つのサービスの中でレポート生成に要する時間が最も短い。
Perplexityによると、Perplexity Deep Researchは、AIの性能を評価する「Humanity’s Last Exam」(幅広い学問分野にわたる専門的な質問を含むベンチマークテスト)において21.1%の精度スコアを達成した。これはGemini Thinking、Grok-2、OpenAIのGPT-4oなどを大きく上回る。
総合すると、現時点でレスポンスが速く無料でも利用できるPerplexityはアクセシビリティに優れ、Googleは既存の生産性エコシステムとの統合に強みを持ち、OpenAIは分析の深度において優位性を持つ。