その多くが廉価であるにもかかわらず写りがよく、造りの精度も高い中国や韓国ブランドのレンズたち。為替が以前よりも円安となった現在でも大きな価格変動がないこともあり、相変わらず高い人気を誇ります。
これまでのCP+では、そのようなメーカーが小規模なブースを出すことは特段珍しいことではありませんでしたが、今回はそれに加え日本で多くの中国レンズメーカーの代理店を務める焦点工房がブースを設けたため、より賑やかになったように思えました。日本のカメラメーカーやレンズメーカーのなかには脅威に感じたところもあったかもしれません。
毎度のことですが、CP+は出展するメーカーや代理店がよく知られたところから、日本ではまったく無名な海外のところまで、まさに玉石混交と述べてよいものです。そこがこの展示会の面白さでもあるのですが、特に中国製のレンズに限って言えば、日本では知られてはいないメーカーの場合、三脚やスタンドなど他の展示物が置かれている片隅にレンズがちょこんと鎮座している、といったようなことも少なくありません。見落としてしまうことも多々あり、漏れのない取材を心がける私にとってある意味冷や汗ものとなっています。
今回もひととおり取材が終わり、会場内をブラブラしているときに偶然そのようなブースと出会ってしまい、急遽取材したレンズもありました。ここではCP+に出展していたメジャーどころからマイナーどころまで、中国・韓国ブランドの最新注目レンズを紹介します。
著者 : 大浦タケシ おおうらたけし 宮崎県都城市生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業後、雑誌カメラマンやデザイン企画会社を経てフォトグラファーとして独立。以後、カメラ誌および一般紙、Web媒体を中心に多方面で活動を行う。日本写真家協会(JPS)会員。 この著者の記事一覧はこちら











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