オーディションを受ける日々「やっぱり、演技はすごく難しい」
元大手航空会社にCAとして勤務後、2023年4月にグラビアデビューを果たした橘和奈。マイナビニュースでは昨年3月、彼女がデビュー1周年を迎えるタイミングでインタビューを実施し、当時の仕事や今後の展望について話を聞いた。今回のインタビューでは、2024年の活動を振り返りながら、今年実現したい夢についても教えてもらった。○オーディションで苦戦するも、気持ちは前向きに
――昨年取材させていただいたときは、二度目の舞台出演となった『浅草プロローグ』の公演が終わった時期で。もどかしさを感じながらも、前向きにチャレンジしようとされているのが伝わってきていたのですが、一年経ってみて、お芝居はいかがですか?
まだ一年くらいなんですね……。『浅草プロローグ』に出ていたのも遠い昔のことのように感じます。やっぱり、演技はすごく難しいです。難しいし、自分でやっていてできていないことが分かるので。今もオーディションはたくさん受けてるんですけど、なかなか受からなくて。でも、オーディション会場で得られることもすごい多いんです。
――というと?
監督さんが何を見ているかが分かるので。自分の番じゃない時にこそ、吸収できることはいっぱい吸収しようと思って臨んでいます。
――就職活動の面接みたいですね。何が求められているかを分析した上で、自分ができることを提示していくというか。
本当に就活みたいです。
――オーディションを受けながら、お芝居と向き合うなかで、新たな気づきはありましたか?
テレビドラマがもともと大好きなんですけど、この仕事を始めてから、やっぱり一線で活躍されてる俳優さんは、さりげない日常を演じるのがすごく上手だなと思うようになりました。(自分が実際に演じてみると、)経験が浅いので、動作や表情とセリフがズレちゃうんですよね。言葉では怒ってるんだけど、顔がちょっと怒ってないなとか。でも、ドラマを観ていると、感動するシーンもうれしそうなシーンもどこもズレない。その全ての動きが合うように、これからもっと演技の練習をしていきたいなと思っています。
――正解がないものだから、難しいですよね。オーディションは巡り合わせも大きいと思いますし……。
でも、ラッキーで見つけてもらったとしても、自分の実力が伴っていないと、その後が続かないなと思っているので、地に足つけてまだまだ頑張りたいなと思いますね。
――転機となる作品に早く出会いたいというより、今はまだ実力を磨く時期だと。
はい。いつその作品に出会ってもいいように、下積みしたいなと思っています。
ファンと約束した“二つの夢”とは
○MCの仕事に充実感――インタビューの最初に、地元福島のお仕事も増えたとおっしゃっていました。
MCのお仕事はすごく楽しくて、向いてるのかなと思います(笑)。今度、福島県大熊町で行われる大熊警備隊の発表会(※)でも、MCを務めさせていただくことになっていて。大熊警備隊は、格闘家の方々も参加されている警備会社で、イベントには初代タイガーマスクの佐山聡さんや、ウィラサクレックムエタイジムの会長もいらっしゃる予定です。格闘技が大好きなので、今からとても楽しみにしています。
※取材は4月12日に行われたイベント前に実施。
――ムエタイというと、橘さんはトレーニングのためにタイへ行ったこともあるんですよね?
そうなんです! しかも、そのときにお世話になったジムの会長が今回いらっしゃるんです。今回のイベントのお話を聞いたとき、「え、ウィラサクレックさんが来るの!?」と驚いたら、周りの方たちから「会長の来日に喜ぶんだ!」とツッコまれました(笑)。
――視点が格闘家寄りですもんね(笑)。
ウィラサクレック会長は、本当に教えるのがすごくうまいんですよね。そのジムに入って伸びてる選手を何人も知ってるんですけど、彼が天才だからこそだなと私は思っていて。また、お会いできるのが楽しみです。
――格闘技がいかに好きなのかが伝わってきます。
グラビアのお仕事を始めてから2年経ったんですけど、まだ一度も表紙をできてないので、表紙を飾りたいです。もう一つは、先ほどもお話したのですが、写真集を出したくて。2月が誕生日だったんですけど、その時にファンのみんなと、今年は絶対に表紙に出るし、写真集を出すからと約束しました。
表紙を飾ったり、写真集を出したりしたことがある方はたくさんいらっしゃるので、そういう方たちと比べたら、自分が望んでいるものは小さくて恥ずかしいから、言葉にしたくないと思うときもありました。でも、人と比べたらキリがないですし、あえてさらけ出して、一つずつ叶えていこうという気持ちに切り替わったので、その二つは絶対に叶えたいです。
お芝居のオーディションに関しては、私は先に台本をもらって、家でたくさん読み込んでいくような形式だと自信を持ってできるんですけど、オーディションはその場で即興のことが結構多くて。例えば、「じゃあ、今からケンカしてみて」と言われても、実際にケンカしたことがないと分からないじゃないですか。でも、自分がしたことないからできないじゃダメで。なので、ドラマやバラエティなどジャンル問わずにできるだけたくさんのものを観て、興味の幅をもうちょっと広げたい。それがオーディションの結果につながってくれたらなと思っています。
■プロフィール
橘和奈(たちばな あいな)
1999年2月22日生まれ。











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