ファミリーマートが「米価高騰におけるおむすびへの取り組み」を紹介している。
○伸長するおむすび市場とファミマの展開
近年、専門店の増加やインバウンドを始めとする国内外の需要拡大に伴い、おむすびの消費支出額が伸長している中、同社では定番商品の刷新やコラボ商品、サンドおむすびなど、さまざまな形でバラエティーに富んだ商品を展開し、2025年3月の販売額前年比は約120%で推移しており、看板商品となっている。
○低・中・高価格帯おむすびの取り組み
同社では、おむすびの価格帯を低・中・高の3段階に分けて品揃えを行っており、さまざまなニーズに応えるラインアップとしている。「SPAMむすび」や「ごちむすび」などの高価格帯商品が好調である一方、150円前後の低価格帯おむすびも好調だという。特に、海苔を使用せずにコストを抑えたバラエティおむすびが伸長しており、まぜごはんタイプの海苔なしおむすびなど、商品コストを意識しながらも美味しさを維持し、手頃な価格で購入できる商品の開発を実施している。
○海苔なしおむすびによるコスト削減効果
基本、おむすびの仕様は海苔、ごはん、中具で構成されており、まぜごはんタイプの海苔なしおむすびとした場合は、商品規格・仕様によるが海苔を使用しない分コストを抑えられる。海苔なしおむすびの構成比は、全おむすび商品の中で前年比10%以上増加している(2025年3月時点)。
○低価格帯おむすびの需要増加と今後の展開
低価格帯のおむすびは、複数購買や他の商品と一緒に買い合わせが多い商品であり、朝食や昼食時に購入する傾向が見られるという。低価格帯ニーズに対する新商品の開発、品揃え商品数の増加により、海苔なしおむすびは、金額前年比140%以上で推移している。
同社は今後も、購買動向を見ながら取り扱いを拡大していく予定であり、2025年度内には海苔なしおむすびの品目数を10品前後に増やす方針である。代表例として、「鮭マヨネーズおむすび」(138円)などが挙げられる。











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