KDDIと沖縄セルラーは5月7日、auの新料金プラン「auバリューリンクプラン」を発表した。データ無制限のほか、混雑する駅やイベントでも優先的に高速通信できる「au 5G Fast Lane」、1カ月あたり15日まで海外でのデータ通信が使い放題の「au海外放題」などのサービスをセットにした。
各種割引適用前の料金は8,008円。

KDDIが「フラッグシップ」とうたう豪華な内容のau向けプラン。データ通信が使い放題であることに加え、「au Starlink Direct」「au 5G Fast Lane」「au海外放題」「サブスクぷらすポイント」「Pontaパス」が追加料金なしで利用できる。

au 5G Fast Laneは、人が多くて混雑している時により多くのリソースを割り当て、混雑時の通信速度の低下を防ぐサービス。混雑する時間帯の山手線や大阪・関西万博でも、通信速度の向上が確認できたという。

au海外放題は、海外でもデータが使い放題になるサービス。これまで、auの海外使い放題サービスは24時間あたり1,200円で提供していたが、月あたり15日まで無料になる。テザリングにも対応する。

サブスクぷらすポイントは、NetflixやApple Music、YouTube Premiumなどのサブスクサービスの利用料金が20%還元になるサービス。エンタメ系サービスだけでなく、GoogleのAI関連サービスもラインナップするのが目新しい。

Pontaパスは、通常月額548円で提供しているが、auバリューリンクプランでは無料で提供する。サービス内容も拡充する。

○既存プランは最大330円アップも、サービスは大幅拡充で“納得の値上げ”

KDDIは、既存の料金プランを8月1日から順次価格改定していくことも発表した。プランにより、月額110~330円のアップとなる。

価格改定の理由について、KDDIの松田浩路社長は以下のように説明した。「いまや日本の通信会社は最高水準のサービスを提供するようになった。価値あるサービスやつながりやすさを提供し、それに見合った対価をいただくようにしたい。いただいた対価は、取引先や販売代理店などのパートナーに還元していく」

価格を単に引き上げるだけでなく、サービスも充実させる。「使い放題MAX+」は、月額料金がこれまでの7,458円から7,788円に330円高くなるが、新たにau海外使い放題やau 5G Fast Laneなどに対応する。内容を考えると330円アップは破格ともいえ、既存ユーザーも拒否反応なく納得して受け入れられそうだ。
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