OpenWork「働きがい研究所」は4月30日、「男女間の待遇満足度のギャップが少ない企業ランキング」を発表した。調査は、OpenWorkに投稿された正社員による会社評価レポート「25~30歳の若手層」20万2,119件、「31~49歳の中堅層」21万6,050件のデータを集計。
まずは、25~30歳までの「若手層」の男女に限定して待遇面の満足度スコアを比較。その結果、システム開発を手がける「伊藤忠テクノソリューションズ」(男女点差0.0001)が1位に。クチコミをみると、「男女で何か待遇や人当たりが異なるということはないため、『女性だから』という理由で働きやすさや働きづらさを感じたことはあまりない」といった声が寄せられた。
以下、2位「KPMGコンサルティング」(同0.0003)、3位「アクセンチュア」(同0.0014)とコンサルティング業界が続き、ランキング全体では、メーカー企業が12社、ITインターネット業界と総合商社はともに4社ランクインした。
続いて、キャリアステージの変化も確認すべく、「若手層(25~30歳)」と「中堅層(31~49歳)」のそれぞれ男女別の待遇面の満足度スコア差を算出。その差を比較することで、年代の違いを経ても男女間でスコア差が少ない企業を分析した。
その結果、1位は求人検索エンジンを展開する「Indeed Japan」、2位に「メルカリ」となり、若手ランキングでは4社にとどまったITインターネット業界だが、本ランキングでは最多の8社ランクイン。同業界では、中途採用文化が根付く企業が多く、前職給与を基準に待遇が決まるため、勤続年数に応じた昇給(年功序列)の影響を受けにくい構造に。ライフステージの変化に伴う勤続年数の差が男女差に繋がりにくい点も、年齢問わず男女間でのギャップの少なさに寄与しているよう。
また、3位の「アビームコンサルティング」や5位の「アクセンチュア」をはじめ、コンサルティング業界が3社、総合商社は4社ランクインするなど、メーカー企業も根強く7社ランクインした。
最後に、男女間の待遇満足度の差を若手層と中堅層で比べた時にギャップの大きかった企業30社の傾向を分析したところ、製薬会社や電子機器、食品飲料といったメーカー企業が最多の11社を占め、次いでIT・通信・インターネット企業が5社で続いた。











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