日本郵便が、7桁の英数字をもとに自分の住所を表現する新サービス「デジタルアドレス」を発表した。日本郵便の「ゆうID」に登録している自分の住所を、7桁の英数字のデジタルアドレスに変換して取得できる。
ネット通販などの際、デジタルアドレスを入力すれば郵便番号や住所などの入力は不要になり、正確な住所を簡潔に相手に伝えられる。タクシー乗車の際やカーナビに目的地を入力する際も、デジタルアドレスの入力だけで正確な住所を指定できるようになるという。引っ越した際も、手続きを済ませれば同じデジタルアドレスが引っ越し先でも利用できる。デジタルアドレスの入手は無料。

注意したのが、デジタルアドレスは郵便番号や住所を置き換える存在ではないこと。郵便物を送付する際は、郵便番号や住所、あて名の記載が必要になる。

既存の郵便番号制度と併用していく新たなサービス。日本郵便の「ゆうID」に登録している自分の住所を、7桁の英数字で構成する「デジタルアドレス」として表現できる。現在、ゆうIDの登録者は約1500万人いるという。

デジタルアドレスを取得すれば、ECサイトの利用時に7ケタのデジタルアドレスを入力するだけで郵便番号や住所に変換されるため、自身で郵便番号や住所を入力する必要がなくなる。ユーザー側の手間がなくなるだけでなく、入力ミスによる間違いも防げる。

家族で同じ住所に同居している場合でも、家族それぞれがデジタルアドレスを取得できる。
家族のうち1人の子どもだけが引っ越した場合、引っ越し手続きを実施してゆうIDの情報を更新すれば、子どもは同じデジタルアドレスのまま引っ越し先の住所が適用される。

デジタルアドレスから個人や名前を特定したり、逆に名前からデジタルアドレスを検索することはできない。

デジタルアドレスをいったん取得した場合でも、デジタルアドレスを削除すれば、別のデジタルアドレスを再取得できる。

法人向けのサービスとして、頭の3文字を任意の文字列で取得できるサービスも提供する。
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