ニフティは5月29日、「AI」に関するアンケート調査結果を発表した。調査は3月18日~4月14日、小中学生を中心とする「ニフティキッズ」訪問者1,430名を対象にインターネットで行われた。
調査によると、「AIに興味がある」という小中学生は74%。「Amazon Alexa」や「Siri」などのAIアシスタントを使ったことがあるかと聞いたところ、小中学生ともに8割以上が「ある」と回答し、普及率の高さが明らかに。
一方、「ChatGPT」の使用率は小学生で50.7%、中学生は62.5%。同アカウント登録には13歳以上という制限があり、18歳未満の場合は保護者の同意が必要であることが影響しているよう。
また、学校の勉強や宿題をするときに、AIを使用したことが「ある」という小学生は36.6%、中学生は44.6%。
どんなAIを、どんな風に使ったのかを教えてもらったところ、「ChatGPTに作文の構成を考えてもらったり、文を訂正してもらった」「CopilotというAIで数学の解説をしてもらいました!」「SiriにタイマーのセットをしてもらったりChatGPTやGeminiに宿題の丸付けをしてもらった」など、学習時の補助としてAIを利用している人が多いことが明らかに。その他、タイマーセットをAIに頼んだり、音楽をかけてもらったり、調べ物を音声でするなど幅広く活用されているよう。
さらに、音楽や画像、絵を作ってくれるAIを使ったことがあるかと聞くと、小学生43.3%、中学生52.2%が「ある」と回答した。
次に、「おうちや学校で、AIの使い方に関するルールを決めている?」と質問したところ、約9割の小中学生が「決めていない」と回答。しかし、2024年12月に文部科学省「初等中等教育における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン」の改訂版を発表したように、今後子どものAI利用が進むにつれて、適切なルール作りが必要になってくるという。
一方、ルールを決めていると回答した人にその内容を教えてもらったところ、宿題には使用しないことや最終的な文章は自分で書くことなど、あくまで補助として利用するよう決めているという意見が目立つ結果に。また、使用する時間や場所などの制限を設けている人も多いよう。
最後に、「こんなAIがあったらいいな、と思うAI」を教えてもらったところ、「友だちのように接してほしい」という意見が多く寄せられ、AIに相談に乗ってほしい、一緒に遊びたいと考えている人が多いよう。また、その日の服装や髪型、メイクなど見た目についての助言が欲しいという声も見受けられた。
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