キンプリ高橋海人、時代劇に初挑戦 長澤まさみ主演の映画『おーい、応為』

King ＆ Princeの高橋海人が、長澤まさみ主演の時代劇映画『おーい、応為』(10月17日公開)に出演することが3日、明らかになった。

大森立嗣監督が、江戸時代を舞台に絵師・葛飾北斎と娘で弟子でもある葛飾応為(長澤まさみ)の人生を紡ぎ出す映画『おーい、応為』。主演の長澤が大森監督とタッグを組むのは2020年公開の映画『MOTHER マザー』以来で、長澤にとって本作は意外にも初めての時代劇主演作となる。

江戸時代を生きた破天荒な絵師・葛飾北斎(永瀬正敏)と彼の娘であり弟子でもあった葛飾応為。「美人画では父を凌ぐ」と言われた才を持ち北斎の右腕として、そして数少ない女性の絵師として、応為は人生を描き抜いた。茶も入れられず、針仕事もできないが、親ゆずりの画才と豪胆さで、男社会を駆け抜けていった先駆的な女性アーティスト・葛飾応為の生涯を描く。

高橋は本作で時代劇に初挑戦。演じるのは、北斎の門下生で応為と親交の深い絵師・渓斎英泉(善次郎)で、北斎の門下生であり、応為とは友人であり同志のような存在だった善次郎。若くして両親を亡くし、家族を支える人気絵師でありながら、酒と女性を愛する一面も持つキャラクター。高橋は、軽薄な江戸の男を装いつつ、応為と北斎の才能と絆を間近で見てきた善次郎を、色気と冷静さを持つ魅力的な男性として演じる。

絵が趣味でアートへの関心も高い高橋は、自身の番組でアート作品を披露しており、本作では、監督の意向で高橋が筆で絵を描くシーンも追加された。撮影前に練習し、劇中でその腕前を披露している。また、共演の長澤まさみ、永瀬正敏については「長澤さんは自然に会話の演技を引き出してくださり、とても頼りになった。永瀬さんはストイックで、監督と細かく話し合う姿に刺激を受けた。3人の関係性は撮影内外問わず居心地が良かった」と高橋。初めての時代劇は苦労もあったが、「学びのある毎日で、新鮮で気合が入った」と振り返った。

■高橋海人 コメント

ずっと願っていた時代劇、そして大森立嗣監督作品への参加はとてもうれしかった分、不安もあり、クランクイン前は大森監督に本読みをさせて頂きたいとご相談したほどでした。 撮影期間は、時代劇ならではの所作など学びが多く、毎日新鮮な1か月でした。 長澤さんが引っ張ってくださり、永瀬さんが優しくしゃべりやすい空間を作ってくださり、撮影中も撮影外も3人の関係性をとても居心地よくしてくださいました。

僕が演じた善次郎は軽く見える面もありますが、生きるために家族を養うために、絵を描き、そして職を変える現実主義な人物だと捉えています。当初予定になかった絵を描くシーンも直前に追加され、筆で絵を描く貴重な体験をさせていただきました。

お栄(応為)が自分のやりたいことを仕事にしてプライドを持ち絵を描き生きていく、その強さや覚悟が自分もいろいろなことに挑戦したいなと思っていただける作品になっていると思います。

周りの環境に惑わされず、絵を描いていきていくお栄(応為)と北斎、そしてその2人に翻弄されながらもそばにいる善次郎の関係性もお楽しみください。

【編集部MEMO】

高橋海人は、1999年4月3日生まれ。26歳。神奈川県出身。2018年にアイドルグループ・King&Princeのメンバーとしてシングル「シンデレラガール」でCDデビュー。同年から俳優としての活動も本格化させ、地上波初登場となったドラマ『部活、好きじゃなきゃダメですか?』(日本テレビ系)でいきなり主演を務め、以降は『だが、情熱はある』(日本テレビ系)、映画『Dr.コトー診療所』などの話題作に出演する。絵が得意で、2019年には『ベツコミ』(小学館)で描き下ろし漫画を発表して大きな話題を集めた。