2023年にクラウドファンディングで話題を呼んだスティック型布団乾燥機に、派生モデル「FOEHN LITE」(フェーンライト)が登場。好評のスタイルはそのままに長さを抑えて小型軽量化を図り、「携帯できる布団乾燥機」に進化しました。
布団をサラサラにして快適な睡眠を得るだけでなく、旅行などの宿泊先でダニやトコジラミの不安解消にも活躍すると感じました。
特徴的なスティック型ボディをさらに短くした
布団乾燥機といえば、蛇腹式のダクトを伸ばしたりマットを広げて布団に入れたり…と、とにかくセッティングが面倒。使い終わったあとはベッドに広げたダクトやマットを片付けるのが面倒…という欠点もあります。その常識を覆す布団乾燥機として登場したのが、2023年にMakuakeに登場したカドーの「FOEHN」(フェーン)です。
FOEHNは、とても布団乾燥機には見えないスティック型スタイルを採用。本体を布団に差し込むだけでよく、セッティングはわずか1秒。強い風圧により、マットなしで隅々まで温風が届く工夫も。スティック型ボディは見た目もスリムでカッコよく、棚などちょっとしたスペースに簡単に収納できるメリットもあり、Makuakeで1億5800万円の支援金額を集めるヒットとなりました。
FOEHNの派生モデルとして今回登場したのがFOEHN LITEです。基本的な構造やデザインは継承しつつ、風を強く送り出すダクトの改良で風圧を保ちながら本体の長さを抑え、可搬性を高めたのが特徴です。長さは26cm、重さは400g(電源ケーブル除く)と軽量コンパクトで、自宅で使うだけでなく旅行や出張、帰省の際に持ち運んで使えるようになりました。電圧は最大240V対応となり、海外でも使えるように。
小型化を受けて従来モデルから省略されたのは、オゾン発生による消臭機能のみです。
予想以上に温風がしっかり届くも、騒音もなかなか
実際に使ってみました。先端を布団の中に入れて電源スイッチをスライドさせるだけなので、うたい文句通りセッティングの手間はほぼゼロでした。何より便利だったのが、終わったら本体を引き抜くだけなので、眠たい時も片付けに手間を取られるなくサッと布団に入って寝られるのはありがたいと感じました。
マットなしで布団全体に熱が届くのか疑問に感じていましたが、時間が経つごとに熱を帯びたエリアが広がっていき、20分も動作させると全体が暖かくサラサラになりました。FOEHN LITE本体の周辺だけに熱が集中して火災にならないかも心配でしたが、いくつもの安全装置や温度制御機能を備え、従来機種は火災の報告が一切なかったといいます。正しい使い方をしていれば、安全性は問題ないといえるでしょう。
従来機種よりもノイズを30%抑えたとしており、騒音自体はそれほど大きくはないものの、シャーッという甲高い風切り音が離れた部屋にも届くのは気になりました。部屋のドアを閉めるなどの対策が必要でしょう。
オプションの導入で、布団乾燥以外の用途に使えるのも評価できます。これからの時期に便利だと感じたのが、FOEHN LITEを差し込むと靴の内部に温風を送り込んで乾かせる別売の靴乾燥スタンド。雨水や汗で靴の内部が濡れても温風でサッと乾かせるので、翌日は快適に履けるだけでなく、雑菌の発生を抑えてニオイも防げます。
FOEHN LITEは、従来モデルを小型軽量化して携帯性を高めたのに機能をほとんど犠牲にしておらず、「LITE」という名前ながら廉価版、低性能版といった印象は受けません。これまでの布団乾燥機のスマートではない使い勝手が気になっていた人、宿泊先でトコジラミなどの害虫が気になる人に向く製品だと感じます。FOEHN LITEの通常価格は16,500円で、Makuakeの早割では25%引きの12,375円で購入できます(クラウドファンディングは6月8日まで)。
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