俳優の阿部寛主演の映画『キャンドルスティック』(7月4日公開)の新たな本編映像が公開となった。このシーンには、6月11日に54歳の誕生日を迎えた声優/俳優の津田健次郎が登場している。
○津田健次郎の誕生日にあわせて登場シーン
声優として大きな支持を集める一方、俳優としても着実に活躍の場を広げている津田健次郎。低音の美声、舞台仕込みの確かな演技力、「あの声の人がこんな表情を……」と驚かされるほどの存在感で、アニメ、映画、ドラマとジャンルや世代を超えて多くのファンを魅了し続けている。今般、54歳の誕生日にあわせ、津田が登場する本編映像が公開となった。
本作で津田が演じるのは、ヒロイン・杏子(菜々緒)の元夫であり、数学者の功。天才プログラマー・野原(阿部寛)と出会った杏子が新たな恋に踏み出す中、功はその関係を静かに受け入れ、自らと向き合っていく役どころだ。
公開された映像では、杏子との別れを経た功が学習塾で授業を行う様子が描かれる。ホワイトボードに数式を走らせながら、自ら考案した「フルーツ理論」について熱く語る功。しかし、生徒から「先生、それってテストに出るんですか?」と質問されると、「出ないよ」と返答し、淡々と授業を続けていく。功が唱える「フルーツ理論」は、やがて物語の核心へと繋がっていき、為替市場を動かすAIに挑むための「鍵」として機能。予想外の知的トリックと逆転劇を巻き起こしていく。感情を抑えながらもどこかコミカルな雰囲気を漂わせ、知的な深みと哀愁を併せ持つこの役どころは、津田の真骨頂。セリフは少なめながらも、佇まいだけで観る者を引き込んでいく存在感がたまらない内容となっている。
本作で⻑編映画監督デビューを飾る米倉強太監督は、現場での津田について「津田さんは感情の入れ方がすごく上手で、毎テイクごとに演技が変わる。でも、その変化があまりにも自然だから、編集が困るくらい全部OKにしてしまう(笑)。津田さん=声優のイメージが強かったけれど、それはほんの一面で、津田さんは『俳優』そのものでした」と巧みな俳優ぶりを絶賛している。
(C)2025CANDLESTICK PARTNERS
【編集部MEMO】
『キャンドルスティック』の原作は、自身もトレーダーである川村徹彦氏の小説『損切り:FXシミュレーション・サクセス・ストーリー』。川村氏は、元ヘッジファンドマネージャーの杉田勝氏とともに、2007年、FXスクール事業を行うWin-invest Japanを創業し、代表取締役社長に就任する。同社設立後、FXセミナーの受講生は約1万人にのぼり、金融業界での多数の成功者を輩出している。
編集部おすすめ