BS12 トゥエルビのドキュメンタリー番組『「はだしのゲン」の熱伝導~原爆漫画を伝える人々~』が「第15回衛星放送協会オリジナル番組アワード」において番組部門<ドキュメンタリー>最優秀賞を受賞した。
「衛星放送協会オリジナル番組アワード」は、衛星放送協会に加盟するCS・BS放送局が企画制作したオリジナル番組を表彰するというもの。
オリジナル番組制作の促進と、受賞作品の全国への認知を目的に2011年に創設された。
「第15回衛星放送協会オリジナル番組アワード」で番組部門<ドキュメンタリー>最優秀賞を受賞したBS12スペシャル『「はだしのゲン」の熱伝導~原爆漫画を伝える人々~』。戦争と核の悲惨さを描いた書物や映像は数多いが、その中でも作者・中沢啓治の体験を主人公ゲンに託す形で戦争のリアルな描写が描かれた漫画『はだしのゲン』は世界中で読まれている。番組では、そんな同漫画を通して戦争と核、平和への思いを伝える。
ナレーションには内田也哉子が担当。「番組を見てくださった方が、講談を聞きにいきたいな、『はだしのゲン』を読んでみたい、原爆の資料館に行ってみようと、いろんな思いを受け取ることができると思います。どんな切り口でもいいので、番組から小さな種を受け取って、ご自身のタイミングでその種をどこかに植えていただきたいです」と期待を寄せている。なお、同番組のダイジェスト版は、9月16日21時30分よりBS12 トゥエルビで放送予定。
【編集部MEMO】
『はだしのゲン』は、漫画家・中沢啓治が1973年~1983年に発表した自伝的漫画。中沢の原爆体験を主人公ゲンに託す形で描かれているが、当時の道徳的価値観の違い、表現の過激さ等を理由に、学校での閲覧制限、教材からの削除など社会問題に。その一方で、戦争のリアルな姿を描いたことで世界中に読者層を広げている。コミック版はもちろん、1976年、1977年、1980年には実写映画版、1983年、1983年にはアニメ映画が公開。
また、テレビドラマ版や舞台・ミュージカルなど、様々な形で同漫画の世界が紹介されている。
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