北海道電力は6月12日、使用済み太陽光パネルのリユース・リサイクル体制の構築を目指す「使用済太陽光パネル資源循環推進・北海道コンソーシアム」への参画を発表した。脱炭素社会の実現と循環型社会の構築を見据え、道内における再資源化の仕組みづくりに貢献する。


○取り組みの背景

北海道では太陽光発電の導入が進む一方で、今後使用済みパネルの大量排出が見込まれている。しかし、使用済となった太陽光パネルの排出時期や場所の特定が難しく、リサイクル施設も不足しているうえ、広域に分散する地理的条件から収集や再資源化に多くの課題を抱えている。

こうした状況を受け、国は新法によりリサイクル体制の全国展開を後押ししており、地域主導による仕組みづくりが急がれている。

こうした背景のもと、北海道経済産業局の主導により「使用済太陽光パネル資源循環推進・北海道コンソーシアム」が2024年12月に設立された。産業廃棄物処理業者や発電事業者、ガラスメーカーなど21の事業者・機関が参加し、地域特性を踏まえたリサイクルや資源循環の在り方を検討している。
○取り組みの概要

北海道電力は、本コンソーシアムの趣旨に賛同して参画を表明。自社が保有・運用する太陽光発電設備に関する知見を活かし、使用済パネルの解体・回収・リユース・再資源化の各プロセスにおける実証事業や情報発信などを通じて、資源循環の構築に寄与するとしている。

今後は、再生可能エネルギーの導入拡大とあわせて、カーボンニュートラルの実現にも貢献していく方針。
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